風花未来が、優れた詩や偉人の名言など、言葉(日本語)の力を再発見。「Web文章の書き方(ライティング)講座」を連載中。

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宮沢賢治「雨ニモマケズ」の言葉力


今年、2014年の11月1日から「雨ニモマケズ2015」というメルマガを始めます。

庶民の生活はますます苦しくなる中で、そうした困難に負けないで、元気に楽しく暮らしてゆきましょう、という訴えかけが、このメルマガの基調低音になっているのですね。

もちろん「雨ニモマケズ2015」というタイトルは、宮沢賢治の「雨ニモマケズ」という詩を強く意識しています。

この詩の全文を暗唱している方はおられるでしょうか? 私の場合は、途中でつまってしまいました(苦笑)。

今回、改めて全文を読んでみて、新鮮な発見があり、えるものが大きかったのですね。

そこで、宮沢賢治の「雨ニモマケズ」の全文を、引用してみますね。

雨ニモマケズ

風ニモマケズ

雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ

丈夫ナカラダヲモチ

慾ハナク

決シテ瞋ラズ

イツモシヅカニワラッテヰル

一日ニ玄米四合ト

味噌ト少シノ野菜ヲタベ

アラユルコトヲ

ジブンヲカンジョウニ入レズニ

ヨクミキキシワカリ

ソシテワスレズ

野原ノ松ノ林ノ蔭ノ

小サナ萓ブキノ小屋ニヰテ

東ニ病気ノコドモアレバ

行ッテ看病シテヤリ

西ニツカレタ母アレバ

行ッテソノ稲ノ朿ヲ負ヒ

南ニ死ニサウナ人アレバ

行ッテコハガラナクテモイヽトイヒ

北ニケンクヮヤソショウガアレバ

ツマラナイカラヤメロトイヒ

ヒドリノトキハナミダヲナガシ

サムサノナツハオロオロアルキ

ミンナニデクノボートヨバレ

ホメラレモセズ

クニモサレズ

サウイフモノニ

ワタシハナリタイ

この詩編は、実は詩として独立して書かれたわけではなく、闘病中の手帳に記されていたという話を聞いたことがあります。編者が後に、詩集に加えたらしいのです。

詩として書こうとしなかったから、これほどまでに、素直に、自分の生活の指針のようなものを無理なくまとめられたのかもしれませんね。

それはともかく、何という言葉の力でしょうか。その純粋な強さに、あらためて驚嘆せざるをえません。

ここには表現テクニックというものは全くありません。そういう技巧をあえて排し、いえ自然と消えたところに、宮沢賢治の魂が、蓮の花のように浮き上がってきた、そんなふうに感じるのです。

美しい日本語で書かれた作品をまとめました。

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