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是枝裕和の映画「歩いても 歩いても」を見た感想


久しぶりに是枝裕和監督の映画をGoogle Playで見ました。Google Playですと実に簡単に映画が見られるので、最近、ハマっています。あの黒澤明の映画も見られるので、驚きました。

さて、今回鑑賞したのは「歩いても歩いても」です。「誰も知らない」を映画館で見て以来なので、本当に是枝裕和監督の映画は久方ぶりです。「誰も知らない」が2004年「歩いても歩いても」が2008年の作品。

今回この作品を見ようと思ったのは、主演が阿部 寛で、その相手役が夏川結衣だったから。この二人が夫婦役を演じるのならば見てみたいと素直に反応しました。

30分を過ぎた頃、是枝映画独特の平板な物語進行に、いっしゅん挫折しそうになりました。その危機を過ぎると、最後まで鑑賞することができたのです。

もちろん、是枝監督はあえて山場を設けるとか、次々に事件を起こすとかして視聴者を飽きさせない仕かけを排除しているのですね。ゴンチチのギター演奏とマッチングした静かな映像は、淡々と進行します。

本当に、事件らしい事件はひとつも起きません。心理描写に抑揚がある程度です。

こういう演出は、よほど作品の質に自信がないとできませんよね。

是枝監督の他の作品と比べても、映画としての野心も感じられず、おとなしい作品に仕上がっています。

ただ、実家という狭い舞台に多くの人物が訪れて去ってゆく、その出入りが効果を上げていて、群像の描き方がうまいなぁと感じました。

その群像の中で、阿部 寛、夏川結衣に加え、樹木希林原田芳雄が、子供たちとの関わりの中で自らの存在感を表情豊かにあらわしていました。

群像劇であり、人間関係劇であるのですが、子供たちの動きが効いていて、目には見えない時の流れる表情さえも感じられてくる珍しい映画です。

そうした微妙な味わいがあるからこそ、最後で、鑑賞できたのだと思います。

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