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「綺羅星の如し」を「きらぼしのごとし」と読むのは間違いで「きら、ほしのごとし」が正しい?

綺羅星の如し」という表現はときどき読んだり、聞いたりしますよね。

この慣用句の意味を、「キラキラ光る、お星さまのように輝いている」と感じ取っている人は、案外多いと推測されます。

しかし、正しくは「『きら』、ほしのごとし」と読みます。「『きらぼし』のごとし」ではありません。

では、意味はどうでしょうか。

まず「綺羅」という言葉が難しいですよね。

「綺」は綾織りの軽い絹、「羅」は透けるような薄い絹のことだそうです。私も実際には見たことがないので、リアルに感じることはできません。

「綺羅」という言葉は、「美しい衣服。また、美しい衣服で着飾った人」という意味で使われるほか、「華やかな美しさ」「盛んな権勢」を表し、「権力のある人」「優れた人」をさしていう場合もあります。

したがって「綺羅星の如し」は、「立派で優れたもの(人)や華やかなもの(人)が、たくさん集まっている様子」という意味になるのです。

ここまでが、一般的な解釈だと思います。

ただ、ここでも問題が出てきます。「綺羅」なるものを見たこともない、触ったこともなく、したがってイメージできないのに、「~の如し」と表現するのは、正直、無理があるように感じるのは私だけでしょうか。

かなり馴染み深い慣用句でも、元となる実物とか実態を知らないで使っているものが多々あります。原形のまま使われるもの、変形してゆくもの、消滅するものもあるでしょう。

時代が変わり、生活様式も、人の感覚も変化しているので、それ仕方がないこと。

その意味では、「きらりと光る」「きらきら輝く」の「きら」と、星をつなげて「綺羅星(きらぼし)」と一語扱いで使われるようになっているのは、自然な成り行きともとれます。

感覚的に、「きらきらしているもの(人)」のことを「綺羅星のようだ」と使うことを、日本語を知らないからだ、と全否定することは私にはできません。

古い慣用句は元の形だけが正しいと頑なになるより、そのまま伝えたい美しい表現だけを語り継ぎ、使い継いでてゆけば良いのだと思います。

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