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美しい言葉

映画「キスト」の感想。

今日取り上げる映画は「キスト」。ご存知だろうか?

1996年カナダ映画。79分。監督:リン・ストップケウィッチ。出演:モリー・パーカーピーター・アウターブリッジほか。

いい映画だ。ハリウッドの商業映画ばかり見ているせいか、新鮮だった。

ピュアと言っていい仕上がりである。おどろおどろしいテーマをポエティックに描いている。美に昇華された心地よい映像がそこにあった。

死体愛好家とか死姦とかいうと、どうしてもグロテスクな感じがしてしまうが、この作品に不快感はない。

美貌で幻想的な主人公を演じる女優がはまり役だったみたいだ。

この映画で不思議な経験をした。もうとうに忘れてしまっていた感覚を呼び戻してくれた。それは、映画の主人公に恋してしまうことだ。

この女優は魅力的だ。繊細で大胆で、凛とした品格がある。

幼い頃に抱いていた女性へのほのかな憧れの気持ちを蘇らせてくれた。それだけでも、この映画を見た甲斐があった。変だろうか。

ボーイフレンドが首吊り自殺という設定だけは失敗だろう。物語のリアリティが損なわれてしまった。

首吊り自殺の死体は見るも無惨だと聞く。それと美しいセックスはありえないだろう。全く残念だ。

ともあれ、この映画は映像詩と呼んでもおかしくない完成度を有していることだけは間違いない。

最後に一言。まだ描き残された世界は残っていることを、この映画は教えてくれている。この新鮮な驚きこそ、優れた表現だけが与えてくれる勇気なのだ。諦めては駄目だ。

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