風花未来が、優れた詩や偉人の名言など、言葉(日本語)の力を再発見。「Web文章の書き方(ライティング)講座」を連載中。

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美しい言葉

もう一度、読まずには死ねない名著は?


引っ越しのことを考えるようになって、一冊でも多く本を処分しようと決意しました。というか、どうしても捨てるに捨てえない、もう一度、読まないでは死ねない本だけを新居に持って行こうと思っているのです。

ところが……

この本は、これからも仕事で使うだろうから、捨てられない。この本は、思い出深いので、とっておこう。そういう本ならばあるのですが、この本をもう一度読まないうちは、死んでも死にきれないというような書籍はないことに気づいたのでした。

この数日間、頭の中でリスト化していた名著をあげてみましょう。

ドストエフスキー「白痴」「罪と罰」「カラマーゾフの兄弟」⇒白痴 (上巻) (新潮文庫)

V.E.フランクル「夜と霧」⇒夜と霧――ドイツ強制収容所の体験記録

ロダン「ロダンの言葉」⇒ロダンの言葉抄 (岩波文庫 青 554-1)

アルベール・カミュ「太陽の讃歌」⇒太陽の讃歌―カミュの手帖1 (新潮文庫)

G. ガルシア=マルケス「百年の孤独」⇒百年の孤独 (Obra de Garc´ia M´arquez)

ルナール「博物誌」⇒博物誌 (新潮文庫)

日本戦没学生記念会「きけ わだつみのこえ」⇒きけ わだつみのこえ―日本戦没学生の手記 (岩波文庫)

扇谷正造「吉川英治氏におそわったこと」⇒吉川英治氏におそわったこと

ずいぶんと本はたくさん読んできたはずなのに、この本を失ったら生きてゆけないなどという本はありませんでした。

上の本の他に、詩集を何冊か持ってゆけば、それだけで良いとさえ思ってしまうのです。

それ以外の本の多くは、仕事で使う、いわば実用書に過ぎません。本棚の奥を探すと、お宝本が何冊かは出てくる気もしているのですが、それさえも、青春の通過点として読んだ思い出本の域を出ないのではないでしょうか。

何だか、寂しい気もしますが、よく読み、よく書くことよりも、よく生きることを、今の自分は欲しているのかもしれません。

美しい日本語で書かれた作品をまとめました。

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