試合終了後、カメラに映し出された仲田歩夢なかだあゆ)の悔しそうな表情が、あまりにも印象的でした。

U-20女子W杯。「ヤングなでしこ」こと、U-20女子サッカー日本代表は、今日22日にニュージーランドと対戦。前半に2点を先制され、猛反撃したもののドローに持ち込むのが精一杯でした。

初戦の大勝があっただけに、日本の小気味いい勝利を期待していましたが、終わってみれば、消耗戦の末に2対2の引き分け。試合終了後は、重い疲労感が残りました。

先制点を奪われただけでなく、2点目を追加され、日本のゲームプランは、完全に崩壊。多くの選手にチャンスを与えるという吉田監督の方針は、この試合に限っては裏目に出てしまいました。

今回先発した横山久美が不発。初戦、大活躍した田中美南の投入が遅すぎるなど、采配がチグハグに。

中でも、前半、クリアミスがオウンゴールになってしまった、仲田歩夢なかだあゆ)の前半29分の交代は気の毒でした。動きも良く、活躍していたので、せめて前半45分だけでも、プレーさせてほしかったですね。交代後、涙を流してながら試合を見つめる仲田の姿に同情した人も多いのでは。

次のスイス戦で、もしも、仲田歩夢を起用しなかったら、仲田ファンから、ブーイングが起きそうです。

仲田歩夢プロフィール

仲田歩夢(なかだ・あゆ)1993年(平5)8月15日、山梨市生まれ。6歳からサッカーを始め、山梨南中時代にU-15日本代表に選出。常盤木学園高に進み、U-17女子W杯で準優勝。今季INAC神戸に入団。161センチ、55キロ。血液型A(引用元:nikkansports.com)。

先制されて追いかける展開になると、若い世代だけに、焦りが出たりして、苦しい戦いになることがわかりました。仲田歩夢にはのキラリと光る才能があることは誰もが認めるところ。酷かもしれませんが、今回の苦い経験を糧として、さらに大きく育ってほしいですね。

ニュージーランド戦での辛い経験は、神様が与えてくれた試練。もっともっと苦しんで、成長してください。

個人的には、次のスイス戦で、吉田監督が仲田歩夢を45分以上使ったら、それはそれで、凄いことだと思うのです。同じピッチで、田中陽子、猶本光、仲田歩夢の3人が躍動する姿は、華があるし、見る者を引きつけるプラスαの魅力を感じます。次もまた、3人が活躍する姿を少しでも長い時間、見てみたいものです。