少し前に、私の詩らしきものを初掲載しました。⇒求めていよう

今後、詩想がわくかどうか、まったく見当がつかなかったのですが、今日また、ふと湧いてくるものがあったので、書き記してみることにします。
 

音もなく打ち寄せくるもの
 
何の前ぶれもなしに、ひたひたと打ち寄せてくるものがある。
 
音もなく打ち寄せてくる何ものは、やがて、
ずきずきするものに変わってきた。
 
何が、どこで、なぜ、ずきずきするのかがわからない。
胸に手を当ててみても、
ずきずきするものの正体を感じとれはしない。
 
空のはるかかなたから、降ってくるのだろうか。
深い海のそこから、やってくるのだろうか。
 
それとも、遠い昔、
今の私が生まれる前に、生きていた前世の私が
ひたすら愛した人への思慕が、うずいてくるのだろうか。
 
もう一度、胸に手を当て、
心を澄まして、ずきずきするものを
思い出そうとしてみる。
思い出せるまで、
このうずきが消えないことを祈りつつ……