この「美しい言葉」で紹介したことがある「言論テレビ」の櫻井よしこさん。その発言が、最近、さらに過激になってきています。

 

過激になっている原因は、朝日新聞が今年2014年8月5日と6日に掲載した「従軍慰安婦」に関する訂正記事にほかなりません。インターネットでも朝日新聞は叩かれまくっていますが、その中でも、櫻井よしこさんの発言が最も厳しいようです。

 

何しろ、容赦なく「朝日新聞は廃刊すべきだ」と言い切っているのですから。

櫻井よしこさんの意見はこちらをお読みください⇒不都合な史実に向き合わない『朝日新聞』は廃刊せよ

 

いろいろと調べてみたのですが、朝日新聞がこれまで行ってきた「従軍慰安婦」に関する報道は「大誤報」であり「ねつ造」であることは間違いなさそうです。

 

ネットで検索すると、様々な記事や動画が出てきます。こちらもその1つです⇒朝日新聞の「慰安婦報道」は戦後最大のメディア犯罪

 

で、私の感想ですが、声高に「朝日新聞よ、廃刊せよ」と叫ぶ気はありません。それよりも、私が今回の事件で抱えてしまった脱力感を、どうにかこうにかしたいのです。

 

現代は過剰な情報社会です。その中で、信じられる情報はそれほど多くはありません。朝日新聞といえば、大新聞の中でも特に権威を持ってきた報道機関の雄という印象が強かった。

 

私がライターの修業をしている時に、上司から朝日新聞の天声人語を書き写せとまで教えられたほどです。

 

権威ある大新聞が国際問題をもこじらせてしまった「ねつ造」記事を掲載し続けてきたとなると、NHKの「やらせ問題」や不祥事と同じく、マスコミへの不信感をつのらせる決定的な事件だと判断せざるをえません。

 

「マスコミのいうことは信用できない」とは、昔から言われてきたことだけれども、ある程度は信頼できる報道機関はあった方が良いに決まっていますし、あるべきだと考えるのが普通です。

 

では、朝日新聞が、とことん腐りきっているとしたら、どうか?

 

こうなると、個人はこの機会に「マスコミに期待することを完全にやめることを覚悟すべきだ」と思うのです。

 

櫻井よしこさんが、朝日新聞に廃刊を迫るのは、櫻井さんが保守の言論化だからでもなく、朝日新聞に私怨があるわけでもなく、ただ一点、マスコミにまだ期待しているからだと私は強く感じています。

 

マスコミ(ジャーナリズム)はこうあらねばならないという理想を抱いている櫻井よしこさんは、朝日新聞は長い期間、日本の報道機関の中心的存在だったのだから、それなりに責任を取りなさいと、叫ばずにはおられないでしょう。

 

櫻井よしこさんの怒りは、マスコミへの期待の大きさの証明だとも言えます。

 

では、言論人でもない、一般人は、朝日新聞のふてぶてしい訂正記事に対し、どのように反応したら良いのか。

 

私が痛感するのは、マスコミに簡単にだまされないくらいの知識を持つ必要性です。だまされないためには、自分も勉強していなくてはいけない。アンテナを高く伸ばしているべきです。

 

太平洋戦争(大東亜戦争)に関する歴史を、正しく学ぶことを怠ってはいけないでしょう。

 

朝日新聞を大号令のようにバッシングするよりも、まずは、マスコミの情報を鵜呑みにするのではなく、自分で判断できるくらいの洞察力を常日頃から養うことにエネルギーを費やすべきだと思うのです。

 

戦争で勝った方も負けた方も、とんでもないことをやってしまった、それが戦争の実態である。どちらか一方が正義であり、悪であることはありません。悪いのは戦争そのものであって、加害者と被害者とを分けて考えることは何も生み出さないのです。

 

権威といえば、教科書の問題もありますよね。教科書の記述は決して正しいわけではありません。