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山田洋次「幸福の黄色いハンカチ」の感想


今回取り上げるのは、山田洋次監督が生んだ、日本映画の不朽の名作「幸福の黄色いハンカチ」。

何年ぶりかで見た。今までに10回くらいは見ているはずだ。

こういう映画が一般的に自然に享受できた時代が、かつてあったのだ。PCとかITとかいう言葉を知らない時代。

この作品は山田洋次監督の最高の映画かもしれない。山田節がいたるところに息づいており、山田監督が、素直に自分らしさを思う存分出しているのが心地よい。

ところが最近は、今はこういう時代だから、こういう描き方をしないと、一般に受け入れられない…だから、自分の美意識や信念を曲げて、いわゆる今風のテイストに仕上げようとしている、というような作品が多すぎる。

この映画はそういう意味では、実に伸び伸びしていていい。

このロードムービーは、映画館で見ると素晴らしい。というのは、山田監督は、つねにその土地の自然の中で生きる人間像を描いているからだ。

だから、いつも広がりのある映像を求めている。大自然に抱かれた人間、それが本来の人間の姿だと、昔の山田監督はずっと伝えてくれていた気がする。

余りにも有名な黄色いハンカチが風にはためくシーン。鮮やかな黄色も印象的だが、その風の勢い、力が我々の胸を撃つ。はためくハンカチを見て、昨日まで死のうと思っていた人でも、きっと「生きてみよう」と思い直すに違いない。

この映画は、死ぬまでに、また何度か見ることになるだろう。今回の鑑賞で、そのことを確信させてくれた。


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