シンプルライフという言葉は、多くの人に支持されているようです。日本語に直すと「単純な暮らし」となります。

 

思えず、実に余計なものを所有してきたことか。また、持たされてきたことか。これからは、どこまで余分なものを捨てられるか、そして、大事なものを、どれくらい愛しきれるかを、ライフテーマにしたいと考えています。

 

このブログ「美しい言葉」では、美しい日本語を紹介してきいましたが、「単純」という言葉も、それに加えたい気がします。

 

「単純」という言葉、それ自体は、それほど美しくはありません。しかし、「単純」は、幸福の根源であり、創造の源泉であると感じられつので、美しい日本語、力のある日本語として語り継ぎたいのです。

 

「単純」を他の言葉に置き換えてみましょう。

 

「愚直」「簡明」「白痴」「無垢」「素直」「正直」「澄明」「純粋」

 

「白痴」は、ドストエフスキーの名作小説のタイトルになっているので、あえて入れてみました。いずれも二字熟語ですから、硬質な感じはしますが、力のある言葉ばかりです。