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増村保造の映画「闇を横切れ」を見た感想


ネットで低価格で流出していたので、増村保造監督の「闇を横切れ」。

闇を横切れ [ 川口浩 ]

ラストまでノンストップ、観る者を飽きさせない演出は、さすがは増村監督だと思わせてくれます。

あまり話題にならない「闇を横切れ」も、良質なエンターテインメントと言って間違いありません。

闇を横切れ

1959年公開。監督は増村保造。

一本気な新聞記者を演じているのが川口浩、川口の上司を山村聰が好演している。

名匠・増村保造の没後20周年を記念し彼の代表作をDVD化。美人ストリッパーの絞殺死体の傍らに倒れていた革新党候補者。
連続殺人事件を追う新聞記者は、事件の背後に市長選挙を巡る陰謀が存在することに気付く。映画音楽を一切使用しないことも話題に(引用元:「キネマ旬報社」データベース)。

増村監督の映画はほとんどすべて観ていると思っていましたが、この作品は未見でした。

今回、鑑賞して感じたことは、スピーディーな展開、切れ味の良いセリフ回は、他の作品と同様に、際立っていますね。

増村フィルムの素晴らしさは、人物の描き方にあります。

特徴的なのは、カメラのアングルとセリフです。

映画作品の質を高めるには、どうしてもカメラマンの腕が必要になりますね。増村映画は、カメラアングルだけを観ても、決して飽きない味わいがあります。

セリグフは、増村の時代には、まだマシンガントークという言葉がなかったと思いますが、まさに、機関銃のように、矢継ぎ早に発せられる言葉の数々が、こちらの胸に響いてくるのです。

ドラマとは、人と人とが火花を散らすことだ、とある作家が言いましたが、増村監督の映画は、常に、人と人とが、激しくぶつかり合い、せめぎ合いつつ、ラストに向かって突進してゆきます。

増村映画の独特の緊張感は、単なるサスペンスの演出によって生み出されているのではなく、人間の描き方の深さ、人間への狂おしいほどの執着心が、観る者を真剣にさせずにはおかないからなのではないでしょうか。

増村監督の映画は、完成度にバラツキがあります。所属していた会社に商業性を強く要求されたせいだと思いますが、しかし、つまらない作品、意味のない映画は1本もありません。どの作品にも、必ず何か新しい試みなり、映画監督としてのセンスの閃きを見せてくれます。

美しい日本語で書かれた作品をまとめました。

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