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「優秀の美」は間違いで「有終の美」が正しい?


「ゆうしゅうのびをかざる」を漢字で書きなさいと言われて「有終の美を飾る」と書ける、そう言い切れますか?

優秀の美」と、うっかり書いてしまわないでしょうか。

やはり、この場合も、言葉の意味を正しく理解しておけば、間違うことはないのです。

「有終の美」を大辞泉は、以下のように説明しています。

ゆうしゅう‐の‐び【有終の美】

物事をやりとおし、最後をりっぱにしあげること。結果がりっぱであること。「―を飾る」◆ 「優秀の美」と書くのは誤り。

問題は「有終」という言葉の由来です。これについて知ると、もう間違えようがなくなります。

「有終」は、『詩経』大雅・蕩の「初め有らざるなし 克く終わり有る鮮し」から来ている言葉です。大辞林の解説を引用しましょう。

初め有らざるなし、克(よ)く終わりあるは鮮(すくな)し

〔補説〕 「詩経(大雅、蕩)」による。民は最初は善を慕う心をもっているが、善を全うする人は少ない意から
物事のし始めはみな立派であるが、その終わりを全うするものは少ない。

ですから「有終の美を飾る」とは「終わりをしっかりしめくくるということ」「最期までやりとげ、立派な成果をあげること」という意味になるのです。

「有終」が「初め有らざるなし 克く終わり有る鮮し」から来ていること、そして、それが「物事のし始めはみな立派であるが、その終わりを全うするものは少ない」という意味であることが、少し難しいですよね。でも、一度知ったら、もう二度と間違えないと断言できそうです。

美しい日本語で書かれた作品をまとめました。


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