CATEGORY風花未来の詩
風花未来の一行詩「渡り廊下に、風が吹く。」
一行詩を書いてみました。 渡り廊下に、風が吹く。 これだけです。 昔の小学校や中学校には「渡り廊下」なるものがありました。校舎と校舎をつなぐ廊下です。私が住んでいた浜松は「遠州の空っ風」という言葉があり、風が強いところでもあります…
夏芙蓉(風花未来の詩3)
本当に久しぶりに詩想がわいたので、書きとどめておきます。 夏芙蓉 遠い、遠い夏の日 かなたに見える樹々が 風に揺れているのを眺めながら 夕暮れの静けさの中を 独り歩いていた あの夕暮れは、明るかった 陽は大きく傾きか…
音もなく打ち寄せてくるもの(風花未来の詩2)
少し前に、私の詩らしきものを初掲載しました。⇒求めていよう 今後、詩想がわくかどうか、まったく見当がつかなかったのですが、今日また、ふと湧いてくるものがあったので、書き記してみることにします。 音もなく打ち寄せくるも…
求めていよう(風花未来の詩1)
詩を作ることが日常だったことが、かつてありました。それは遠い過去となりましたが、詩想が湧くことはあり、それをスルーすることなく、素直に書きとめてゆけたらと思っています。 そのような無理をしないスタンスで書いた、一作目が今回の詩です。 …
雨の匂い
一年のうちで必ず何度か想い浮かぶ情景がある。 あれは、おそらくは、小学3年生くらいのことだったと思う。 雨の日、友だちの家の縁側に、なぜかひとり座って留守番をしているのだ。 ポツンと取り残された幼い私は、一心に雨を見つめて…