先日、櫻井よしこの「言論テレビ」を紹介したところ、大きな反響をいただきました。
櫻井よしこの語りは本当にわかりやすいですね。話し言葉でわかりやすく伝える見本だと言って間違いありません。
では、櫻井よしこの著作をどうでしょうか?
実にいろんな本が出ていますよ。私も、現在、複数の本を読み進んでいるところです。
書物によっては、難しく感じることもあるでしょうね。特に「だ・である調」で書かれた本は、少し硬い感じがすることも確かです。テレビで見る印象とは、すごく違う。ご本人は「闘っているからだ」と、その違いについて述べています。
では、櫻井よしこの考え方、価値観、美意識などを知ることができる、入門書はどれでしょうか。
私がオススメしたいのは、この本です。
日本人の美徳 [ 櫻井よしこ ]
新書ですから、価格が低いのも魅力ですよね。文章も「です・ます調」で書かれているので、やわらかで、読みやすいのです。
NHKのドラマで注目が集まっている新島八重について書かれた「日本人の魂と新島八重 (小学館101新書)」から入っても良いかと思います。新島八重は、あの同志社大学を起こした新島襄の奥さんなのですね。
ここで、櫻井よしこの基本的な考え方を、簡単にご紹介しましょう。
最近、憲法改正がしばしば話題にのぼりますが、櫻井よしこは、日本人の手によって日本人らしい憲法に作り替えるべきだという主張を一貫してしています。
日本国憲法に関する本も、なかなか読みごたえがあります。
また、日本人の自虐史観を厳しく批判していることも、大きな特徴です。中国が言う「南京大虐殺」、韓国が言う「慰安婦強制連行」は嘘情報だと断言しています。
櫻井よしこは、現代史を学び直すべきだと繰り返し主張していますが、文春文庫の「日本よ、「歴史力」を磨け 「現代史」の呪縛を解く」を読みますと、いかに日本人は現代史を正しく教えてもらえていないかに気づき、愕然としてしまうでしょう。
時に攻撃的でさえある、櫻井よしこの言動ですが、その根本にあるのは「わたしたち日本人は、もっと自分たちに誇りをもって良いし、主体的に、日本人らしく生きてゆきましょう」という、温かで、しなやかな思想なのです。
その根本理念がもっともわかりやすく語られているのが「日本人の美徳 [ 櫻井よしこ ]」だと私は思っています。