(まどか大学講義7)「哀しみ」から「歓び」へ

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「まどか学」の根底を流れる「慈哀美」と「愛歓美」

 

「まどか学」という思想の根底に息づく、美学(生き方)用語が二つあります。

 

それが「慈哀美(じあいび)」と「愛歓美(あいかんび)」です。

 

いずれも、風花未来のオリジナルワード(創作言葉)なので、何のなのか、わかりませんよね。

 

第3期の「詩学」のところで、じっくりお話ししますから、ここではポイントを絞って解説いたします。

 

「まどか学」の「詩学」を形成する上で重要な詩人はたくさんいます。以下のページでご紹介した詩人とその詩は、すべて何らかの形で「まどか学」に肥しとなっているのです。

 

日本の名作詩ベスト100

 

その中でも、特に「まどか学」に影響を与えているのが、金子みすゞであります。

 

金子みすゞの詩の源泉「慈哀美(じあいび)」とは?

 

金子みすゞは時代を経るにしたがって、評価が高まっているようです。それは私たち現代人が求める要素が、金子みすゞの詩にあるからなのでしょう。

 

金子みすゞの詩は、生きとし生けるものへの慈しみと、愛深きがゆえの哀しみを、優れた技法(擬人法・視点移動など)を駆使し、魂と宇宙との調和を祈る、独自の「うつくしみ」の世界を表現しています。

 

金子みすゞの「哀しみ」の深さについては「鯨法会」の鑑賞で詳述しました。

 

金子みすゞの愛が深ければ深いほど、哀しみも深く大きい。

 

「かなしむ」は【悲しむ/哀しむ/愛しむ】とも書きます。哀しむことと愛することは、分けられないほど強く結びついているのですね。

 

また、「うつくしむ」は【慈しむ/愛しむ】とも書きます。 古語の 「うつくし」は 【愛し/美し】と書くのです。

 

したがって、美しさと慈しみ(愛しみ)は、お隣さん以上の関係、ほぼ一体と見て差し支えないでしょう。

 

その意味(視点)から、私は金子みすゞの世界を「慈哀美(じあいび)」と呼びたいのです。

 

「うつくしみ」は「慈しみ」とも「愛しみ」とも書きますが、私は独自に「うつくしみ」を「美しみ」と書くことにしました。

 

「うつくしみ」

 

慈(うつく)しみ

哀(うつく)しみ

美(うつく)しみ

 

※以上は、風花未来の独自の当て字です

 

慈愛と悲哀をの美へと昇華する、それが「うつくしみ」の世界であり、「慈」なのです。

 

※「慈美」「うつくしみの世界」は、私、風花未来の造語です。

 

以上が、金子みすゞの詩にある「きらめきの秘密」にほかなりません。

 

「慈美(うつくしみの世界)」は、「まどか学」においても、必要不可欠な要素です。

 

この「慈美(うつくしみの世界)」があるからこそ、次にご紹介する「まどか学」が最重要視するキーワードの真の意味を知ることができる。また、その具現化も可能となるのです。

 

私は自分の考えを押し付けたいのではありません。優れた詩の3要素を結晶化させつつ到達した「うつくしみ」の世界である「慈哀美」は、私たち現代人が失いがちな「人らしさ」を取り戻し、より豊かに生きるために重要だと思うのです。

 

では、金子みすゞが私たちに遺してくれた数々の詩は、本当の幸福を金子みすゞにもたらしたでしょうか。また私たちは金子みすゞの詩を読んで、真の幸福を得られるでしょうか。

 

何かが足りない。金子みすゞの詩は、未完成なのです。

 

深い愛を抱き、哀しみに耐えつつ、美しい世界の実現をひたむきに祈り続けた。

 

だが、金子みすゞの「祈り」は、多くの人を幸福にするという「実り」を得られはしませんでした。

 

繰り返します。金子みすゞの詩は未完成です。シューベルトの「未完成交響曲」のように、哀しみに濡れて美しく、闇の中で光を抱きながらも、晴れやかな地平へは出られなかった。

 

金子みすゞは「祈る人」でした。しかし、その美しい「祈り」は、確かな成果をもたらさなかった。

 

金子みすゞの詩は「慈哀美」が輝く「光のバトン」です。みすゞの詩に感動することで受け取った「光のバトン」を、私たちの未来に具体的に生かしてゆきたい、と私は誓っています。

 

その誓いが、私の提唱する「まどか学」の根幹にあるのです。

 

私たちが困難な時代にあって、幸せになるためには、金子みすゞの「うつくしみ」と「慈哀美」を、どのように発展させ、「希望の未来」をつくってゆくかにかかっています。

 

その「希望の未来」のキーワードが「まどか」なのです。

 

「まどか」は「よろこびの世界」。愛歓美が輝く

 

美しさの中には必ず哀しみがある」と言ったのは、喜劇王と呼ばれた映画監督であるチャールズ・チャップリンです。

 

また、「人は哀しみを捨てるべきではない。哀しみをなくした時、人は無訓練な生き物になってしまう」と「考える人」などで有名な彫刻家のオーギュスト・ロダンは語りました。

 

「哀しみ」を知っている人でなければ、優れた作品は生み出せません。「哀しみ」は人間にとって貴重な要素だと言えます。

 

しかし、「まどか学」が求めるのは「美しくも哀しい世界」ではありません。

 

「慈哀美」の「哀しみ」を「歓び」に変えてゆくのが「まどか(円和)」のメインテーマです。

 

そのため「まどか」の世界を「愛歓美(あいかんび)」と呼びます。

 

金子みすゞの詩は「うつくしみの世界」であり、そこには「慈哀美」が息づく。

 

「まどか」は「よろこびの世界」であり、そこには「愛歓美」が輝く。

 

「まどか」の真ん中には「歓び」がある。真ん中にいつも「歓び」がある、美しく幸せな世界が「まどか」なのです。

 

「まどか」なる世界をかなえるためには、「慈哀美」と「愛歓美」の両方が必要です。

 

「よろこびの世界」は「うつくしみの世界」を踏まえなければ、実現できません。

 

以上の理由から、「慈哀美(うつくしみの世界)」と「愛歓美(よろこびの世界)」は対をなす、「まどか学」の最重要キーワードであると憶えてください。

 

「まどか」への旅は、これから……

 

では、これから、どんな「まどかなる世界」を目指してゆけばいいのか?

 

美意識も生き方も人それぞれ違いますので、「まどか」の様相も、千差万別です。

 

これまで風花がお伝えしてきた「まどか」の3つの到達点とか、様々な美しさのカタチを参考にしていただいて、ご自身の目指すべき世界をイメージしてください。

 

良いお手本はありますよ。以前にご紹介した動画ですが、この段階でもう一度ご視聴ください。

 

早苗ネネさん「和歌HULA」

 

荒川静香さん「トリノ五輪2006 フリー演技」

 

山元加津子さんの世界は、解説が必要かもしれませんね。詳しい解説を第2期以降にいたしますので、上の2本の動画を今は、直感的に受け止めてみてください。

 

いずれも「まどか」的な美を、ものの見事に表現してくれています。

 

少し前に見た時と、まどか講義を受ける前と、あなたの感じ方が変わっているはずです。

 

もちろん、最初からカタチを決めつける必要はありません。絵のクロッキーのように、自由にいろんなカタチを想い描きましょう。途中で変更してもかまいませんよ。

 

何しろ「まどか学」は、まだ始まったばかりなのですから。

(まどか大学講義6)「まどかノート」は魔法のノート

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「まどかノート」とは

 

これまで「まどか」について、いろんな角度からお伝えしてまいりました。

 

「まどか」なるものを、ご理解いただけたでしょうか?

 

また、あなたは、どんな感想を持たれたでしょうか?

 

そういうことを、すでに書きとめていらっしゃるでしょうか?

 

実は、今回の講義は、そういう「まどか」に関することを書きとめていただく、いわば「まどかノート」なるものについてお伝えしたいのです。

 

結論から申します。「まどかノート」を作っていただかないと、大きな成果は期待できません。

 

一冊の大学ノート、しかも、できるだけ分厚いものをご用意ください。

 

「まどか」に関することは何でも記入する、学習ノート、感想ノート、アイデアメモ、自己成長の記録、創作(未来創造)ノートを兼ねる、総合ノートとして「まどかノート」を必ず作ってください。

 

「まどか大学講義」を右から左に読み流すだけでは、ほとんど何も身につかないし、大きな成果は期待できません。

 

「まどかノート」は、以下の3点の効用があります。

 

「まどかノート」の3つの効用

 

1)「まどか学」の理解が深まる。

2)自分を成長させられる。

3)未来創造プランを作成できる。

 

ただ読むだけでは、成果は期待できません。

 

3年半、風花未来チャンネルという政治系YouTubeチャンネルを運営してきて感じたことがあります。

 

視聴者さんたちが苦手とすること(3つの苦手)が、はっきり見えてきました。

 

1)自分で考えることが苦手

2)自分で学ぶことが苦手

3)自分で立案する(プランを立てる)ことが苦手

 

どうして、そういうことになるのか?

 

多くの人が、YouTubeチャンネルを、ただ視聴するだけで終わっている、それが習慣になっているからだと推察します。

 

考えることは、本を読むことで養われます。読書せずに動画ばかり見ていては、思考力はつきません。

 

たくさんの本を読む時間がない人は、せめて、「まどか大学講義」だけでも繰り返し読んでください。

 

そして、他にも風花が推薦する本が読みたいという方には、以下の本をオススメします。

 

 

小林秀雄の「考えるヒント」シリーズは、現在は4冊出ていますが、まずは「考えるヒント3」をお読みください。

 

もっといろいろ読みたい人は、こちらへ⇒おすすめの本

 

ただ、あくまで「まどか大学講義」がメインです。他の読書は「まどか学」を理解し、活用できるようになるための基礎力を養うためと認識してください。

 

速読ではなく、ゆっくり、じっくり読みましょう。これを「遅読」と呼びます。

 

浅く読み飛ばすのではなく、考えながら深く読み込みましょう。これを「深読」と呼びます。

 

情報収集のために読むのではなく、感情移入して、泣き笑い、感動しながら読みましょう。これを「情読」あるいは「感読」と呼びます。

 

若い人は手あたり次第に読みあさる「乱読」も大いに結構。一つのことを探求して極める「探読」も良いでしょう。

 

しかし、これらだけでは、考える力は充分には養えません。読みながら「豊かに学ぶこと」が大事です。

 

自己成長なくして、成果なし。

 

「まどか学」の主役は、あなた自身です。その真意は、自分の都合でに合わせて勝手に解釈し、今の自分が受け入れられないことは排除しても構わないという意味ではありません。

 

「学問」とは何でもそうですが、自分という畑を広く深く耕すことに意味があるのです。

 

自己成長なくして成果なし、と憶えてください。

 

楽しく、温かい、時には厳しい、自己鍛錬の場が「まどか大学」だとご認識いただけたら幸いです。

 

ご自分を大事にしてほしい。その意味は、自分自身を豊かに育ててほしいということ。

 

自分自身を棚に上げて、自分のことは横に置いて、解決できる根本問題は一つもありません。

 

この3年半、風花は「世直し」と「余直し」と「世直り」という3語について、お伝えしてまいりました。

 

多くの人が忘れているのは「余直し」です。「余」は「私」「自分」という意味。世の中を良くしようと思ったら、まずは自分を直さなければいけない。直すとは成長させるという意味です。

 

そういう「余直し」ができる人が増えてくると、自然に世の中は良くなる、それが「世直り」であります。

 

つまり、世の中を良くするには、私たち一人ひとりが、成長しなければいけない、成長すれば世の中を良い方向に変えられるのです。

 

以上のことが、「まどか学」の主役は、あなた自身です、と風花が申し上げた真意であります。

 

すべては「希望ある未来」のために

 

「『まどかノート』の3つの効用」の最後に「未来創造」と書きました。実は、このキーワードの意味は大きいのです。

 

「まどか」は、今現在の改善だけでなく、より良い明日、希望にあふれた未来をつくることを主目的としています。

 

未来創造のための「私学」、未来創造のための「詩学」、未来創造のための「史学」だということを、ご確認ください。

 

ですから、「まどか大学講義」を読みながら、ただ理解しようとするだけでなく、私ならこのことを未来のためにこのように活かす、希望の未来のためにはこのことは欠かせない、とうふうに、常に未来を意識して、感じ、考え、あなたの希望を生み出そうとしてください。

 

風花未来の読解力と思考力が飛躍的に伸びた、一つの自主イベントがありました。

 

ひとつの読書体験が、一生を左右する大事件となった。

 

それは、ドストエフスキーの「罪と罰」を大学ノートに書き写しながら、ドストエフスキーの意図したであろうこと、魅力的な文言、凄いところなどを書きとめていったことです。

 

ただ読むだけでなく、書き写す、感想などを書くことが、飛躍的に読解力と思考力、そして企画力を養ってくれると、その時、確信したのでした。

 

時間があれば、ドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」でも、同じことをやってみたいのですが、たぶん、その時間は私には訪れないでしょう。

 

そんなことをしたら働けないので、貧困から餓死してしまうと思われます。しかし、心のどこかで、そうした無謀なことをやってみたいと願っているから、本当に私は馬鹿ですね(苦笑)。

 

私は、切にお願いしたいのは、ノートを用意し、そこに何もかもを書き込むこと、その前提として「まどか大学講義」は繰り返し読んでいただくことです。

 

どうして、私はそう、あなたにお願いするのか?

 

私がかつて作った「罪と罰」ノートは、紛失してしまいました。おそらくは、もはや幻となった「罪と罰」ノートは「未来創造ノート」でもあったはずです。

 

あのノートの中に、希望の未来は書き記されていたのでしょうか?

 

たぶん、明文化はされてはいますまい。ただ、確信をもって言えるのは、あの「罪と罰」ノートの中で私が語りたかった未来創造は、今こうして「風花まどか大学」を開校し、「まどか学」をお伝えすることだった、そのことです。

 

ですから、あなたも「まどか」ノートを作り、それを十二分に活用することで、希望ある「未来創造」を成し遂げていただきたいのであります。