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坂村真民「詩集 念ずれば花ひらく」 感想

坂村真民(さかむらしんみん)という詩人をご存知でしょうか。私の「風花心伝」を愛好されている方から紹介されて知りました。

念ずれば花ひらく[ 坂村真民 ]

私は「言葉の底力」という言葉をしばしば使っています。

坂村さんの詩には、まさに「言葉の底力」を感じました。

一つだけ、作品をご紹介しましょう。「七字のうた」というタイトルの詩です。

七字の歌

よわねをはくな くよくよするな なきごというな うしろをむくな

ひとつをねがい ひとつをしとげ はなをさかせよ よいみをむすべ

すずめはすずめ やなぎはやなぎ まつにまつかぜ ばらにばらのか

坂村真民さんは、2006年に亡くなっています。良い詩を書く人は、ほとんど例外なく、現代詩という分類からはずれています。坂村さんも、また、そうでした。

言葉による表現力と一口に言いますが、さまざまなスタイルがあります。谷崎潤一郎のような巧みな比喩を駆使した豪華絢爛たる文体がある一方で、ぜい肉を極限までそぎおとしたようなシンプルな文体もあるのですね。

坂村真民さんの私学は、後者に属します。装飾語はまったく使われいませんが、イメージは実に豊かです。

技巧を意識すると、どうしても、詩が人工的になり、「生きること」の本質から離れてしまう……そのことを、坂村さんは怖れたのではないでしょうか。

というか、そうした邪まな欲はきれいさっぱり捨ててしまった人でなければ書けない、生の原形としての言葉がこの詩集には輝いています。

日本語で書かれた貴重な「美しい言葉」として、永遠に語り継がれてほしいものです。

アマゾンでこの「念ずれば花ひらく」を探しました、レビューが1つもついていないことがないようにと祈りつつ。

レビューは7つ付いていました。すべてが、最高評価でした。やはり、本物は本物として認められるのですね。

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