今回は財津和夫が作詞した「サボテンの花」をご紹介しましょう。

 

サボテンの花

 

ほんの小さな出来事に

愛は傷ついて

君は部屋をとびだした

真冬の空の下に

編みかけていた手袋と

洗いかけの洗濯物

シャボンの泡がゆれていた

君の香りがゆれてた

 

たえまなくふりそそぐこの雪のように

君を愛せばよかった

窓にふりそそぐこの雪のように

二人の愛は流れた

 

思い出つまったこの部屋を

僕も出てゆこう

ドアにかぎをおろした時

なぜか涙がこぼれた

君が育てたサボテンは
小さな花をつくった

春はもうすぐそこまで

恋は今終った

 

この長い冬が終るまでに

何かをみつけて生きよう

何かを信じて生きてゆこう

この冬が終るまで

 

この長い冬が終るまでに

何かをみつけて生きよう

何かを信じて生きてゆこう

この冬が終るまで

 

らんらららんらららんらら、らんらららんらららんらら……

 

 

「サボテンの花」の想い出

 

かなり前ですが「ひとつ屋根の下」というテレビドラマがありました。そのテーマ曲となっていたのが「サボテンの花」。

 

チューリップというグループが歌っていたんですね。ボーカルの財津和夫の作詞・作曲でした。

 

冬になると、知らぬ間に、この曲を口ずさんでいる時があります。そう、「サボテンの花」は冬の歌なんですね。

 

サビの部分が特に好きなんです。

 

この長い冬が、終わるまでに、

何かを見つけて生きよう。

何かを信じて生きてゆこう、

この冬が終わるまで。

らんらららんらららんらら、らんらららんらららんらら……

 

冬に咲く花は、花全体の中で1%にも満たないと言います。

 

しかし、真冬の寒さの中で、凛と咲いている花を愛おしみたい気持ちが、「サボテンの花」を聴いていて、ますます募ってきました。

 

この「サボテンの花」は失恋の歌です。もうすぐそこまで春は来ているのに、終わってしまった恋を嘆いている。でも、なぜか、希望が感じられる歌です。

 

別れは悲しいけれど、生きてゆくことは肯定していて、その眼差しが温かいのです。

 

冬に咲く花がひときわ美しいのは、やがて来る春を予感させてくれるからではないかと思ったのですが、そうではなさそうです。

 

春への希望は、今を精一杯に生きること以外には抱けません。冬の花の美しさは、今という時(厳しい季節)をひたむきに生きている、そのすがすがしい姿にあるのだと思うのです。

 

 

名曲「サボテンの花」のエピソード

 

「サボテンの花」(サボテンのはな)は、1975年2月5日に発売されたチューリップの通算8枚目のシングル。

 

作詞・作曲を、財津和夫が担当した。

 

フジテレビ系ドラマ『ひとつ屋根の下』の主題歌として広く知られる。

 

この曲は、財津自身の失恋体験が元になっており、当時付き合っていた女性が財津の家で靴下などを洗濯していたことなど、その時の光景を思い出して作ったが、この曲の歌詞全てが実話ではないという。この曲の最後を「ラララ…」という形にしたのは、失恋の曲の中にあっても希望を残すためであり、「恋人に去られてしまっても、春が来たら自分も再生し、自分も再び歩き出す」という意味を付けるため、広い空をイメージしたものだと述べている。