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「サボテンの花」に温もりを覚える真冬の夜

かなり前ですが「ひとつ屋根の下」というテレビドラマがありました。そのテーマ曲となっていたのが「サボテンの花」。チューリップというグループが歌っていたんですね。ボーカルの財津和夫の作詞・作曲でした。

冬になると、知らぬ間に、この曲を口ずさんでいる時があります。そう、「サボテンの花」は冬の歌なんですね。

サビの部分が特に好きなんです。

この長い冬が、終わるまでに、

何かを見つけて生きよう。

何かを信じて生きてゆこう、

この冬が終わるまで。

らんらららんらららんらら、らんらららんらららんらら……

冬に咲く花は、花全体の中で1%にも満たないと言います。

しかし、真冬の寒さの中で、凛と咲いている花を愛おしみたい気持ちが、「サボテンの花」を聴いていて、ますます募ってきました。

この「サボテンの花」は失恋の歌です。もうすぐそこまで春は来ているのに、終わってしまった恋を嘆いている。でも、なぜか、希望が感じられる歌です。別れは悲しいけれど、生きてゆくことは肯定していて、その眼差しが温かいのです。

冬に咲く花がひときわ美しいのは、やがて来る春を予感させてくれるからではないかと思ったのですが、そうではなさそうです。

春への希望は、今を精一杯に生きること以外には抱けません。冬の花の美しさは、今という時(厳しい季節)をひたむきに生きている、そのすがすがしい姿にあるのだと思うのです。

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