このカテゴリでは、文章の書き方、その基礎的なことをシリーズでお伝えしてゆきます。
今回のテーマは「箇条書き」です。
今ふと思ったのがですが「箇条書き」という言葉は、少し難しい感じがしますね。
けっこう、漢字も、いかめしい。
ですから「メモ」「覚え書き」という言葉に置き換えてもいいのではないでしょうか。
要するに、長い文章ではなく、1行か2行程度で、要点を書いた「忘備録」のことです。
記事を書く場合、あるいは私の場合ですと、新たなプロジェクトや教材も、このメモ(箇条書き)から始まり、様々なプロセスを経て完成されます。
こんなことを書きたいと思ったことを、とにかく、メモすることです。
1行のメモから一つの記事が、あっという間に書けてしまうこともありますし、10行の箇条書きを順序を入れ替え、削除し、追加し、つなぎ合わせて、やっと一つの記事が完成することもあります。
要するに、メモ(箇条書き)は「アイデア(発想)」であり、「構成」の元にもなるわけです。
天才は別ですが、文章はまずはメモから始めるのが、常道だと言えるでしょう。
天才の例をあげますと、大宅壮一の場合。
文章を頭の中ですべて書くそうです。
月に1000~2000枚の原稿を書き続け、年間で書き損じは、たったの5枚程度だったとか。
そんなことは、ふつの人にはできませんので、メモが必要になるわけです。
ただ、頭の中で構想を練るということは、非常に大切なので、そのことだけは、記憶のとどめておいてください。
本日のポイントのおさらいです。
書きたいと思ったこと(思いついたこと)を、箇条書きにすること。
箇条書きは構想であり、構成の元ににもなり、たいへん役に立つ。
その意味で、メモは創造の源泉とも言える。
すべてのドラマは、箇条書きから生まれる。
以上が、本日のテーマ「箇条書き(メモ、覚え書き)」についてでした。