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カテゴリー:文章の書き方

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【非公開】ブログで著作権侵害をしないための注意点と引用のルール。

文章の書き方 - 文章の書き方講座

ブログやメルマガなど、自分メディアで情報を配信する時、注意しなければいけないことに「著作権」があります。

 

他のサイトのコピペ、雑誌や新聞記事の転用などは、著作権侵害著作権法違反)になるので、絶対にやってはいけません。

 

リライトも著作権侵害ですので、これもやめましょう。

 

著作権法を犯しますと、法的に訴えられたり、社会的信用を失うなど、大きなマイナスにつながりかねません。悪意はなくとも、知らなかったために著作権侵害をしてしまうこともあります。

 

では、著作権を侵害しないためには、どうしたら良いのでしょうか。 続きを読む

共感される文章の書き方

文章の書き方 - 文章の書き方講座

最近、いろんなブロガーさんの文章を読んでいて、強く感じ入ったことがありましたので、それについて書いてみたいと思います。

 

読者に共感されにくい文章の特徴

 

この書き方だと、読者の共感は得られにくく、アクセスも伸びないだろうなぁと思う記事の特徴は以下のとおりです。

 

1)慌てて書いているのがわかる説明文

 

何かを説明しようとして、焦って書いている文章は、読んでいる方がイライラし、次第に気持ちが渇いてきます。したがって、最後までは読むのはたいへんです。

 

概念的な文章、観念的な文章(頭だけで書いた文章)は、読者の感性を喚起し、共感や感動を呼び起こすことは困難。

 

ライターの修行をしている時に上司から良く言われた忠告に「ただの説明文は書くな」がありました。

 

面白くない文章の代表が説明文です。しかし、ほとんどのブロガーの記事は説明文に終始しているのですね。これでは、大ブレイクは期待しにくいと言わざるえません。

 

しっかり説明してくれているばまだ良いのですが、慌てて書かれた説明文は、ほとんどが「何を言いたいのかよくわからない記事」になってしまっているのです。

 

2)目線の高い(上から目線で書かれた)文章

 

誰でも上から目線でまくし立てられたら嫌な気分になるでしょう。ブログの記事もまた同じこと。目線は下げてください。読者と同じか、それよりも下げて書かなければならない時もありますよ。

 

カリスマ的に、読者を啓発する立場にある人は「上から目線」で書いているかというと、そんなことはありません。

 

優れた人、実績のある人は、ほぼ例外なく、謙虚な努力家です。そういう人は、聞き上手で、読書家が多い。人の話をよく聴き、へりくだって他人から学ぶ習慣ができているのです。

 

そういう人が「上から目線」になるはずがありません。根本姿勢、生き方そのものの「目線が低い」のです。

 

3)生活感、臨場感、空気感が薄く、潤いのない文章

 

焦って何かを説明しようとだけしていて、目線が高ければ、そういう文章は例外なく、生活感の薄い、無味乾燥なものになってしまいます。

 

誰も、無味乾燥なものを求めている人はいません。時代が渇いているのですから、少しでも、潤いや癒しのある空気感を味わいたいと多くの人が望んでいます。

 

ブログ記事は、単なる情報伝達が目的なのではありません。読者を心地よくもてなしつつ、プラスの影響を与えるのが、ブロガーの責務なのです。

 

以上が、読者に共感されにくい記事の特徴となります。

 

共感されやすい記事を書くために、五感を使って、描写してみる。

 

以下では、読者に共感されやすい記事を書くための具体的な対策方法についてお伝えしましょう。

 

1)ゆとりの気持ちを忘れずに、ゆるやかな時間を演出する。

 

多くの人ができるだけ速く書こうとしています。時間短縮のためか、書くことを楽しめていないせいか、とにかく、慌てて、焦りにあせって書いている人が実に多い。

 

スピード感のある文章は快感を生む場合がありますが、書き手が焦って書いても、何も良いことはありません。

 

まずは、書き手が「ゆとり」を持つことが前提条件。そして、実生活のスピードよりも遅い、ゆるやかな時の流れを描出しましょう。そうした方が、読者に好感を持たれやすくなります。

 

文章があらわす時間の速度というのがあります。もっとも時間のスピードが速いのが「説明」です。

 

例えば、以下の文を読んでみてください。

 

彼は束の間の夢のように、60年という生涯を終えた。

 

と書けば、60年という時間の流れがたったの1行で表現できてしまいます。

 

日常の時間と同じ速度をあらわすのが「会話」です。例えば、以下のような会話。

 

「明日は、晴れるといいわね」

 

「うん、でも、天気予報だと雨なんだ」

 

「でも、わたしは晴れ女よ」

 

「ぼくは雨男だけどね」

 

「じゅあ、雨のち晴れということで」

 

感覚的に、速いと遅いとも感じないでしょう。これが「会話は現実と等速」と呼ばれる理由です。

 

で、日常の物理的な時間の速度よりも、遅くなるのが「描写」です。

 

天気が気になっていたので、起床するとすぐに窓を開けたら晴れだった。今日は子供を、動物園に連れてゆく日なのだ。

 

これを、描写を増やすと以下のようになります。

 

朝起きると、すぐに窓を開けた。真っ白な光が、部屋中に広がった。光がまぶしいほどに白い。光に色を感じたのは久しぶりだった。

 

ベランダに出る。空が蒼い。白い雲が流れているのが見えた。雀のさえずりも、長いこと聴かなかったような気がする。甘く薫る風が、優しく額をなぜて通りすぎていった。苦々しい今までのことが、白い雲のかなたに消えてゆくようだ。

 

今日一日だけでいい。ずっと晴れていてほしい。なぜなら、長い病院生活を終えた息子を、動物園に連れてゆく日だから。芝生の上で、子供といっしょに、弁当を食べたいから

 

陽射しが、まぶしい。子供の帽子を忘れないようにしようと思った。

 

いかがでしょうか。起床して、ベランダに出てから数分程度の時間ですが、濃密で長く感じられると思います。

 

これで、時間の流れる速度を「ゆっくり」にすることができました。ほとんどの人たちは、時短に追われ、慌てふためいて暮らしていますので、ゆったりとした時間の流れに飢えているのです。

 

その意味から、ブロガーは記事内に描写を挿入することで「ゆるやかな時間の流れ」をつくるように心がけるべきだと言えます。

 

2)描写は五感を使って書くと文章に空気感が生まれる。

 

描写は、五感を使って書くように心がけましょう。

 

上の例文から、五感を使って書かれた表現(言葉)を抜き出してみますね。

 

「まぶしい」「白い」「蒼い」は視覚

 

「雀のさえずり」は聴覚

 

「優しく額をなぜて」は触覚

 

「甘い」は嗅覚

 

「苦々しい」は味覚

 

こうすることで、ゆとりがないために、ともすれば閉じがちな、五感を開くことができます。

 

五感を駆使した文章は、空気感、臨場感、生活感が生まれやすくなるのです。

 

また、五感が開けば、緊張がゆるみ、気持ちも和んできますので、読者に好感をもたれやすくなります。

 

生活感覚を文章に活かしてゆくと、目線は自然と低くなります。逆に、説明が多くなれば、目線は自ずと高くなってしまうのです。

 

3)特に「情景描写」が大事。

 

描写には風景描写自然描写情景描写人物描写心理描写行動描写など、様々な種類があります。

 

しかし、ブログ記事は小説ではありませんので、厳密に分類して意識する必要はありません。ブログで特に大切なのは、情景描写です。

 

情景描写は、書き手(ブロガー)の目に移った映像を写真を撮るように書くことを意味しません。書き手(ブロガー)が、今見ているものを、どんなふうに感じているのかが大事。

 

つまり、情景描写においては、書き手の心の眼に映った、即ち書き手の心情が反映した映像を描写することで、読者があたかもその場に居合わせて、書き手といっしょに感じいるかのように描写しなければいけないのです。

 

4)「続きを読む」から中盤にかけて、数行の描写を挿入すると効果的。

 

こうした描写は、書き出しではなく、「続きを読む」の後から中盤にかけて、挿入すると良いでしょう。この場合、描写の内容は、記事のテーマと関係がある方が良いことは言うまでもありませんん。

 

記事のテーマと無関係な描写は、下手をすると、読者を白けさせてしまうので気を付けてください。

 

描写の長さは、1行~10行程度にとどめるべきです。描写が長すぎると、話がそこで停滞し、読者がストレスを感じてしまいかねません。

 

いかがでしょうか? 難しいと感じられましたか。

 

ご心配は無用です。まずは、いろんな描写を読むことから始めてください。優れた描写にふだんから親しんでいれば、自然と描写できるようになりますよ。

 

描写力を養うためにするべきこと

 

なぜ、多くの人が描写をしないのかというと、描写に優れた文章を読む機会が少ないからです。

 

読んでいただきたい、随想、小説、詩は、こちらでまとめてみましたので、参考にしていただけたら幸いです。

 

ノウハウ本やビジネス書だけでなく、随想、小説、詩などを読んでください。

ブックレビュー(書評)の書き方

文章の書き方 - 文章の書き方講座

読んだ本について書く場合、いろんなスタンスがあります。

 

「感想」「書評」「ブックレビュー」、この3つの書き方は、それぞれ違うのです。

 

感想

 

「感想」は、自分が読んだ本について、忘れないためのメモという性質があり、感想を書くことで、自分で確認する意味が強いかと思います。つまり、メインの読者は自分自身なのです。

 

書評

 

「書評」は、その本を正当に評価するという社会的な意味がまずあります。

 

朝日新聞の論説主幹であった笠信太郎(りゅう しんたろう)氏が、書評について、以下のように定義していることに注目してください。

 

さきに読んだものが、まだその本をよんでいないものに話してきかせることである。

 

さすが、ものの見事な定義ですね。この定義を読んでわかるのは、書評のメインの読者は「まだその本をよんでいないもの」だということ。書評は、自分に向かって書くものではないのです。

 

著者と評者との対話ではなく、評者と読者との対話が「書評」という表現形式だと言えるでしょう。

 

「週刊朝日」元編集長である扇谷正造(おうぎや しょうぞう)氏は、書評において大切なことは、以下の3点だと語っています。

 

1)本の評価をあやまらないこと。

 

2)内容をわかりやすくダイジェストすること。

 

3)その結果(ああ、何か一つトクをした)と感じさせること。

 

たった3つのポイントですが、かなり深い意味を含んでいるようです。

 

本の評価を間違えないためには、相当にふだんから勉強している必要があります。

 

わかりやすく伝えることが実は非常に難しい。「ある事柄をよく理解したもののみが、平易にそれを説明することができる」という言葉がフランスにあります。わかりやすく説明するには、物事の本質を理解していることが前提となるのです。

 

厳しく言うならば、その本の核心を理解しなければ、決して、わかりやすく説明できない、つまり、良い書評は書けないことになります。

 

そして、読者にトクをしたと感じさせるには、独自の視点、新たな価値の付与など、筆者の文章力ならぬ人間力が必要となることは言うまでもありません。

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