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文章の書き方の基本ルールをまとめました。

文章の書き方 - 文章の基本ルール - まとめ記事

「の」を3回以上一文の中に書かない。

文章の書き方 - 文章の基本ルール

一つの文の中に「の」を3つ以上、続けざまに使うと「この人は文章の初心者だ」というレッテルを貼られる場合があります。

 

「の」をいくつ使っても、文法的な間違いにはなりませんが、リズム、バランス、音韻などを乱し、文章の品格を下げてしまうのであれば、「の」の濫用は慎むべきです。

 

一つの文の中で使う場合、「の」は2回までにすると、文がスッキリします。

 

例をあげてみましょう。

 

少年輝きが忘れられない。

 

これでも、「の」を4回も使っているのですね。少し、書き直してみますね。

 

少年ことが今も忘れられない。澄んだ瞳、そ奥に光る純粋ものが私を激しく揺さぶったから。

 

「の」の連続的な使用は避けられましたが、少し長くなってしまいました。

 

もう一つ、やってみましょう。

 

先週国語試験結果反省をしていました。

 

これも「の」が4回、登場しています。さっそく、書き直してみることに。

 

先週に行われた数学試験結果が出た。点数はまずまだが、ミスもあり、反省が必要だ。

 

どうやら、いっぺんに語ろうとすると「の」を連続的に使ってしまいがちなようです。文を二つにすることも含め、情報を少し詳しく書けば「の」は減らせると思います。

主語と述語は離し過ぎない。

文章の書き方 - 文章の基本ルール

わかりにくい、意味がとりにくい文の典型的なパターンの一つが主語と述語の関係がはっきりしないこと。主語と述語の関係がはっきりしない原因の多くは「主語と述語が離れすぎている」ことにあるのです。

 

主語と述語の関係は小学3年生くらいで教えているらしい。しかし、大人でも、いきなり主語と述語について文法的に説明しなさいと言われても、すぐに理路整然と語れる人の方が少ないのではないでしょうか。

 

「主語」について、大辞林は以下のように解説しています。

 

しゅご  【主語】

 

(1)文の成分の一。文の中で、「何がどうする」「何がどんなだ」「何が何だ」における「何が」を示す文節をいう。「犬が走る」「空が青い」「花散る」における「犬が」「空が」「花」の類。主辞。〔日本語においては、主語は必ずしも表現される必要がなく、文に現れないことも多い〕

 

また、大辞林は「述語」について、以下のように説明しています。

 

じゅつご  【述語】

 

(1)文の成分の一。文中で「何がどうする」「何がどんなだ」「何が何だ」における「どうする」「どんなだ」「何だ」にあたる語または文節をいう。「花が散る」「頬(ほお)が赤い」「あれが駅だ」における「散る」「赤い」「駅だ」の類。

 

デジタル大辞泉、以下のように解説。

 

じゅつ‐ご 【述語】

 

1 文の成分の一。主語について、その動作・作用・性質・状態などを叙述するもの。「鳥が鳴く」「山が高い」「彼は学生だ」の「鳴く」「高い」「学生だ」の類。

 

さすがは辞書ですね、これなら、主語と述語について、よくわかりますね。 続きを読む

「です・ます」調と「だ・である」調の使い方

文章の書き方 - 文章の基本ルール

文章の書き方に関する本を読みますと、例外なく「です・ます」調か、「だ・である」調のどちらかに、文体を統一しなさいと書かれています。

 

「です・ます」調と「だ・である」調が、混在している例をあげてみましょう。「言響プロジェクト」について、ブロガーさんが感想を書いているという設定です。

 

風花未来が企画した「言響(こだま)プロジェクト」は、いま静かながらも、確かな反響を呼んでいるようだ

 

どうやら、書店で並んでいる本には書かれていない、独自の「文章の書き方」プログラムが明らかにされている点が評価されはじめているようです

 

私も「言響Letter」を読んでいますが、毎回、何かしらの「驚き」をプレゼントしてくれるので、次の号が楽しみになってしまうのである

 

ただ、購読サービスと、スカイプサポートのついた塾形式の講座もあるので、どちらにするか迷っています

 

これでは、読んでいて、違和感を覚えてしまい、読者に対する印象も悪くなります。その理由は「です・ます調」と「だ・である調」が混在しているからです。

 

以下、「だ・である調」で統一してみましょう。

 

風花未来が企画した「言響(こだま)プロジェクト」は、いま静かながらも、確かな反響を呼んでいるようだ

 

どうやら、書店で並んでいる本には書かれていない、独自の「文章の書き方」プログラムが明らかにされている点が評価されているらしい

 

私も「言響Letter」を読んでいるが、毎回、何かしらの「驚き」をプレゼントしてくれるので、次の号が楽しみにしている

 

ただ、購読サービスと、スカイプサポートのついた塾形式の講座もあるので、どちらにするか迷っているところである

 

この方が、スッキリと読めると思います。それでは、次に「です・ます調」で統一してみましょう。

 

風花未来が企画した「言響(こだま)プロジェクト」は、いま静かながらも、確かな反響を呼んでいるです

 

どうやら、書店で並んでいる本には書かれていない、独自の「文章の書き方」プログラムが明らかにされている点が評価されはじめているみたい

 

私も「言響Letter」を読んでいますが、毎回、何かしらの「驚き」をプレゼントしてくれるので、次の号が楽しみになってしまうのです

 

ただ、購読サービスと、スカイプサポートのついた塾形式の講座もあるので、どちらにするか迷っています

 

■「だ・である」調のメリット・デメリット

 

これでお気づきの方もいるでしょう。「だ・である」調の方が、語尾の変化にバリエーションが多いので、語尾が単調になりにくいという長所があります。

 

その一方で、口調がきつくなりがちで、読者に堅苦しい感じを与えてしまうことも多いという欠点もあるのです。

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