以前、同じ意味の言葉は繰り返さないことを述べました。二重表現(重複表現)の禁止です。⇒二重表現(重複表現)に気をつける
今回は、同じ言葉を重複して使わないことについてお話しします。
1つの文の中に、同じ言葉(語句)が2回以上使われますと、文にリズムが失われ、非常に稚拙な感じがしてしますので、ご注意ください。
例えば、以下のような文。
スマホがこれほどは普及していなかった時代は、多くの人たちがブログにはパソコンからアクセスしていたので、もっと記事をじっくりと読んでもらえる、良い時代だった気がする。
これですと「時代」が2回使われていますね。
スマホがこれほど普及していなかった頃はブログをパソコンで見る人が多く、記事をじっくりと読んでもらえるので、ブロガーには良い時代だった。
1回目の「時代」を「頃」に変えることで、同じ言葉の重複を避け、文のリズムを整えています。また、文が長いので、表現を簡略化して、読みやすくしてみました。
では、もう少しシンプルな例をあげてみますね。
最近の文庫本は、500円以下の文庫本が減り、1000円以上の文庫本も珍しくなくなった。
これですと「文庫本」が3回も使われていて、くどいですよね。
最近の文庫本は、500円以下の価格帯が減り、1000円以上が珍しくなくなった。
上のように書き直しますと「文庫本」は、1回の使用でおさえられます。
参考になりました。
なるほど、です。二重表現とは知りませんでしたが、なんかウザくて私も使わない様にしています。一言で言うなら、アタマ悪そう、ではありますね。単語のみならず(どこかで言及されていたらごめんなさい)、「けど、~けど」とか「が、~が」となっている文章も多々見掛けます。
最近手軽さ故にネット小説を多読していますが、こうした稚拙な文章がままあります。書きたい気持ちが先走り細やかな文章への気配りが蔑ろにされているのかもなぁと好意的にみるようにはしているのですが、勿体無いなと思うと同時に、その文章を読んで育つ世代にも危惧を感じてしまいます。
言葉は生きているから変わることは否定しないのだけれども、正しい表現によって正しく伝える、という事も知って欲しいものです。JK語のような乱雑だけれどもビビッドな表現も活力を感じられて良いものですが、他者の排斥排除や区別差別の為となると虐めにも繋がる闇も垣間見えて怖いですしね。
兎にも角にも、こうしたサイトがあるのはありがたいです。
まだまだ色々と学びたい57歳のお年頃です。
これからも折に触れて寄らせて戴きます。よろしくお願い致します。