今回は黒田三郎の「紙風船」という詩をご紹介。
さっそく、引用してみます。
紙風船
落ちて来たら
今度は
もっと高く
もっともっと高く
何度でも
打ち上げよう
美しい
願いごとのように
村野四郎の「鹿」が絶望の詩なら、この黒田三郎の「紙風船」は希望の詩である。
黒田三郎(くろだ さぶろう)は、1919年(大正8年)2月26日に生まれ、1980年(昭和55年)1月8日)に死去した、日本の詩人。
詩作品は、しばしば楽曲化されることが多く、クラシックやフォーク系の作曲家によって、曲がつけられ、CD化もされている(後藤悦治郎「紙風船」、高田渡「夕暮れ」、小室等「苦業」)。