風花未来の今日の詩は「ラストシーン」です。
- 風花未来が、風花未来の詩について動画で語りましたので、ぜひとも、ご視聴ください。
⇒【動画】風花未来が自身の詩について激白!
ラストシーン
もう 20年以上
映画のレビューブログを
つづけているので
数えきれないほどの
映画を観てきた
ふと思ったのだが
ラストシーンが
すぐに想いうかぶ映画は
どれくらいあるだろうか
最近観た中で
ラストシーンが
最も印象的だったのは
1948年公開の映画「破戒」
過酷な運命を生きてきた
主人公が職場をやめ
新しい人生の旅に出る
渡し舟ほどの
小さな舟に乗って
恋人とともに旅立つ
その小さな舟は
なぜか 珍しいことに
白い帆を上げている
渡し舟ふうの小舟が
帆を張っているのを
私は初めて観た
風にふくらんだ帆は
希望の象徴だと
感じとれた
そう
映画のラストシーンでは
希望を描き出してほしい
ところで
私という人生は
どんな結末になるのか
自分でも予測不能だ
ただ ひとつだけ
すでに決めていることがある
私という
ささやかな物語の
ラストシーンでは
必ず
明るい光を
投げかけたい
そう
ラストシーンでは
私も 白い帆を上げていっぱいに広げたい
希望の風を
吹かせたい