やめたほうがいい、テレビドラマ「特捜最前線」にはまっていて、まだこの回を見ていない人は、この回「手配107・凧をあげる女!」だけは見ないほうがいいんじゃないか。
暗い、とにかく暗い。
救いが、ない。いや、ありそうで、それをまた打ち消す展開が、人の心をなぶり殺しにしているようで、辛すぎる。
なぜか、ドラマ中ひんぱんに流れる中島みゆき「この空を飛べたら」は、この回の内容にピッタリ過ぎて、残酷すぎる。
このように書きながら、ひょっとすると「手配107・凧をあげる女!」は、509話ある「特捜最前線」の中でもトップレベル、いや最高傑作ではないか、と感じはじめている自分に呆れているのだ。
いくらなんでも、これは被虐的過ぎる。この回に安直な慰めは要らないが、ここまで人間を愚かに、哀しく描き出さなくてもいいのではないか。
それにしても、どうして私はこれほどまでに魂を揺さぶられているのだろう。
最後に、やはり、桜井刑事が主役の回は、一癖もふた癖もあって見逃せない!