やめたほうがいい、テレビドラマ「特捜最前線」にはまっていて、まだこの回を見ていない人は、この回「手配107・凧をあげる女!」だけは見ないほうがいいんじゃないか。

 

152話「手配107号・凧をあげる女!」

 

暗い、とにかく暗い。

 

救いが、ない。いや、ありそうで、それをまた打ち消す展開が、人の心をなぶり殺しにしているようで、辛すぎる。

 

なぜか、ドラマ中ひんぱんに流れる中島みゆきこの空を飛べたら」は、この回の内容にピッタリ過ぎて、残酷すぎる。

 

このように書きながら、ひょっとすると「手配107・凧をあげる女!」は、509話ある「特捜最前線」の中でもトップレベル、いや最高傑作ではないか、と感じはじめている自分に呆れているのだ。

 

いくらなんでも、これは被虐的過ぎる。この回に安直な慰めは要らないが、ここまで人間を愚かに、哀しく描き出さなくてもいいのではないか。

 

それにしても、どうして私はこれほどまでに魂を揺さぶられているのだろう。

 

最後に、やはり、桜井刑事が主役の回は、一癖もふた癖もあって見逃せない!