特捜最前線の浪花節、ここに極まれり!
昭和の名俳優である蟹江敬三の演技力が実に効いていた。
浪花節という言葉に、私は軽蔑の意味を1ミリも込めていない。最大限の敬意を表しているのである。
クライマックス、ギターの激しい演奏が響く。これぞ、特捜最前線だ。七人の刑事を超える、お涙ちょうだいの究極形である。
それにしても、船村刑事の存在感が素晴らしい。
他の記事でも書いたが、船村刑事がいなければ、特捜最前線そのものが成立しないほど、その存在感は重く、大きい。
「老刑事・対決の72時間!」も、特捜最前線の傑作選に加えたいと思う。