村野四郎の「」というをご紹介します。

 

 

おまえが入学したときは

まるで かよわい苗木のようだった

枝もなく そして葉もなかった

けれどもきょう おまえを見るとき

大きなおどろきに胸をうたれる

おまえの幹は しっかりとし

さしかわす知恵の枝々

風にそよぐ やわらかい感情の茂り

 

おお この美しい成長はだれがくれた

わたしは おまえといっしょに

このゆたかな恵みに こころから感謝しよう

 

おまえは まだまだ大きくなる

やがて 花をさかせるだろう

梢は空にひろがるだろう

そして 深々とした おまえの茂みは

数しれない小鳥たちの

ねぐらになるだろう

 

おお そのとき 大きな おまえの樹のかげに

どんなに美しい夢を わたしは結ぶだろう

 

村野四郎は、小中学校の校歌の歌詞をたくさん書いています。だからでしょうか、この詩には「教育詩」というふうなニュアンスを感じますね。

 

でも、お説教くさいとか、道徳で子供をしばるようなことはなく、のびのびと育ってほしいという願いが込められていて好感が持てます。

 

村野四郎の詩は以前にも、当ブログでは取り上げていますので、以下から、詩の全文とレビュー記事をお読みいただけたら幸いです。

 

村野四郎の詩「鹿」

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