金子みすゞの「青い空」というをご紹介します。

 

青い空

 

なんにもない空

青い空、

波のない日の

海のよう。

 

あのまん中へ

とび込んで、

ずんずん泳いで

ゆきたいな。

 

ひとすじ立てる

白い泡、

そのまま雲に

なるだろう。

 

空と海を同じものとしてとらえているところが、実に良いですね。

 

空は海だから、自分がそこに飛び込んで、泳ぐこともできる。

 

そして最後には、白い泡を立てて泳いでいる自分自身が、雲になってしまう。

 

この単純なストーリーを書くのは難しい。

 

どうして難しいかというと、私たちは現代人は、単純に始まり、単純に終わることができない。

 

途中で、何かしらの「ひねり」を入れてしまう。脇道にそれてしまいたくなる。

 

余計な情報を頭に詰め込み過ぎたからだ。

 

大量の言葉でも、世界文学集を読破しても、人は毒されない。文学作品でも、優れたものは、例外なく「シンプル(単純)」だからだ。

 

一時期、断捨離とか、ミニマリストとかいう言葉が流行った。

 

多くの人たちが、物を大量に捨てた。しかし、情報は捨てられなかった。

 

大量の中身のない、人の栄養や糧にならない情報こそ、バッサリ捨てるべきである。

 

だが実は、情報を捨てるだけでは、何も変わらない。

 

生き方を変えなければいけないのだ。

 

どのように、変えるべきか?

 

答えは、簡単である。

 

単純に生きることだ、単純を極めるしか、豊かに生きられる道はない。

 

それは、容易ではない、茨の道かもしれない。

 

なぜなら、金子みすゞのこの「青い空」を読んだ時、愕然として人が多いだろうから。

 

自分の感覚とのギャップの大きさに驚いた人は少なくないと思われる。

 

このギャップを埋めるのは、難しい。

 

なぜなら、現代人の病は重いから。

 

生き方を、大転換する、思い切った「人生療法」が必要だろう。

 

というふうな具合に、金子みすゞの単純な詩から、大事なことに気づけました。

 

金子みすゞの詩は平易ですが、ハッとするような真実が語られている、まさにそのことで、現代人の心をとらえて離さないのでしょうね。

 

金子みすゞのその他の詩はこちらに

 

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