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あいさつの時に使う「こんにちわ」と「こんにちは」、どちから正しいのでしょうか。
正しいのは「こんにちは」であり、「こんにちわ」は間違いです。
しかし、若い人の多くは、平気で「こんにちわ」とLINEなどのSNSで書いているし、「どちらでもいいんじゃないの」と感じていると推測されます。
では、多くの日本語のように、将来的には「こんにちわ」は、本来は誤用であっても、多くの人が使うようになり、誤用とは言われなくなるのでしょうか?
まずは、「こんにちわ」が誤用である理由についてご説明いたします。
「こんにちわ」が誤用である理由。「こんにちは」の語源。
「こんにちは」の語源を知ると、間違えなくなります。
「今日はお日柄もよく」「今日はよいお天気で」「今日はご機嫌いかが」などという挨拶言葉ばありますよね。
しかし、これでは長いので「今日は」だけと残し、あとに続く言葉は略したのが「こんにちは」なのです。
「今日わお日柄もよく」「今日わよいお天気で」とは言いませんからね。
ちなみに、「こんばんは」も同様です。「こんばんわ」は誤用で「こんばんは」が正しい。
なぜ「こんにちわ」と書かれるようになったのか?
「こんにちは」の方が正しいと知っていても「こんにちわ」と書いている人もいるでしょうね。
「こんにちわ」と間違える、「こんにちわ」と使ってしまう理由について考えてみましょう。
1つ目は、音の問題。「こんにちは」の「は」は、音としては「HA」ではなく「WA」ですからね。
言葉を感覚的、口語的に使う傾向が強いので、フィーリングとして「わ」の方が切れがいいし、口に出して言う時は「WA]なんだから「わ」と書いてもいいだろう、と感じる人は多いでしょう。
2つ目は、親近感(和)の問題。「は」と書くよりも「わ」と書いた方が、親しみやすさを覚える人は少ないないことは容易に想像できます。
ですから、若い人を中心に、「わ」と書く人が多いのは、当然だと言えるかもしれません。
「書き言葉」と「話し言葉」の問題。便利さよりも、美しさを重視すべき。
当ブログ「美しい言葉」は、できるかぎり「日本語」を美しく使いたいという悲願を持っています。日本語を美しく使いたいと同時に、美しい日本語を使いたいのです。
日本語を美しく使うためには、どうしても「書き言葉」と「話し言葉」を分けて使う必要性が出てきます。
すべての日本語を日常でしゃべる言葉と書く言葉をほとんど同じにした方が便利(効率的)だと考えるのは、現代の風潮では当然でしょうね。
でも、日本語のすべてを「話し言葉」で統一してしまったら、日本語が持つ本来の美しさ、微妙なニュアンス、奥深さは失われてしまうのです。
私たち日本人は、便利さよりも、美意識から日本語を見る、考える、使う必要があると私は強く主張したいのです。
その観点から判断すれば、「こんにちわ」に日本語として軽すぎ、品格に欠けることに気づきます。
言葉は時代とともに変化するので、現代の感覚にマッチしていれば、どんどん変えて行っていいだろう、という考え方には同調できません。
そういう視点ではなく、日本語としての格調、審美性を重視すべきではないでしょうか。
風花未来先の
「こんにちわ」は間違いで「こんにちは」が正しい理由。との記事に接し、ご高説を拝読させて頂きました。
先生は、内閣告示第三十三号
現代国語の口語文を書きあらわすかなづかいを、次のように定める。
昭和二十一年十一月十六日 内閣総理大臣 吉田茂
この第四に、 [ワ]に発音される[は]は、[わ]と書く。たゞし助詞の[は]は、[は]と書くことを本則とする。
昭和六一年七月一日付けをもつて、別添のとおり「現代仮名遣い」(内閣告示第一号)が告示され、同時に『「現代仮名遣い」の実施について』(内閣訓令第一号)が国の各行政機関に対して訓令されました。
2 助詞の「は」は、「は」と書く。
例 今日は日曜です 山では雪が降りました。
この件はよくご存知と思います。
私は現在75歳です。人生の半分は「こんにちわ」でした。
間違いと言われるととても損をしたと感じます。
損をしたのでしょうかねぇ?
uncletomiy1943さん
なかなか良いところをついた投稿で感心しました。私も「こんにちは」を書くより「こんにちわ」と書くほうが好みです。何故なら「こんにちわ」は一つの慣用句としてそれ自体完結した「ひとまとまり」だからです。
助詞だから「は」が正しいという考え方は逆におかしく思います。助詞ならば「今日は・・・・・・晴天なり」等の「は」に連なる叙述を読み手に無駄な予感持たせてしまうからです。
人類の言語活動には非論理的領域が必ず存在しますから、歴史(吉田茂通達)を顧みずに、論理的整合性だけで断じるのは残念なことです。
風花未来先の
「こんにちわ」は間違いで「こんにちは」が正しい理由。との記事に接し、ご高説を拝読させて頂きました。
先生は、内閣告示第三十三号
現代国語の口語文を書きあらわすかなづかいを、次のように定める。
昭和二十一年十一月十六日 内閣総理大臣 吉田茂
この第四に、 [ワ]に発音される[は]は、[わ]と書く。たゞし助詞の[は]は、[は]と書くことを本則とする。
昭和六一年七月一日付けをもつて、別添のとおり「現代仮名遣い」(内閣告示第一号)が告示され、同時に『「現代仮名遣い」の実施について』(内閣訓令第一号)が国の各行政機関に対して訓令されました。
2 助詞の「は」は、「は」と書く。
例 今日は日曜です 山では雪が降りました。
この件はよくご存知と思います。
私は現在75歳です。人生の半分は「こんにちわ」でした。
間違いと言われるととても損をしたと感じます。
損をしたのでしょうかねぇ?
こんばんは、安部と申します。57歳の男です。
私も「こんにちわ」と書く人が多くて気持ち悪く感じています。
私の前にコメントを寄せられた方が示されている内閣告示は初めて知りました。
あほうのおじいさんはきちんとしていたのですね。
アホ晋三なら「こんにちわ」と書くと閣議決定しそうで怖いです。
言語は時代時代で変化すると言われていますが、私はなるべく美しい日本語を
残したいし、使いたいです。(何が美しいのかは主観ですが)
友人が「こんにちわ」を使っていてもいちいち指摘するのをためらっています。
日本は同調圧力が高過ぎですね、もっともっと自己主張すべきなんでしょうが
うるさいやつだと思われたくないと…
ぼやきでした。それではまた。
タイトルの「「こんにちわ」は間違いで「こんにちは」が正しい理由」は、そのタイトル自体が間違いです。
「は」と書いて「わ」と読むのは、助詞に限られます。
美しいとか、美しくないの問題では有りません。
あいさつの「こんにちは」は、「おはよう」「さよなら」と同様の感動詞として使われます。
感動詞なので「こんにちわ」が正しいのです。
歴史歴な由来などは、関係ありません。
歴史的なことを持ち出せば、殆どの日本語を改めなくてはならなくなります。
失礼いたします。
文科省のHPにも、今は消えているものの去年まで存在していたページには「『こんにちは』の『は』は助詞であり、『は』と表記する」と明記されています。(https://web.archive.org/web/20191107084938/https://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/nc/k19860701001/k19860701001.html)
また、大修館書店出版の『問題な日本語』では、「いまだ『こんにちわ』は誤用とされているが、『こんちわ』などの略語では『わ』ががぜん優勢である」との見解がなされているため,
わけい様の「感動詞なので『こんにちわ』が正しい」というのはちょっと違うかな、と思います。
uncletomiy1943さん
なかなか良いところをついた投稿で感心しました。私も「こんにちは」を書くより「こんにちわ」と書くほうが好みです。何故なら「こんにちわ」は一つの慣用句としてそれ自体完結した「ひとまとまり」だからです。
助詞だから「は」が正しいという考え方は逆におかしく思います。助詞ならば「今日は・・・・・・晴天なり」等の「は」に連なる叙述を読み手に無駄な予感持たせてしまうからです。
人類の言語活動には非論理的領域が必ず存在しますから、歴史(吉田茂通達)を顧みずに、論理的整合性だけで断じるのは残念なことです。
失礼いたします。
「『こんにちわ』は1つの慣用句としてそれ自体完結した『ひとまとまり』」とのことですが、
むしろ「こんにちは」は「は」と書くものとして成立したひとまとまりであるため、慣用句であるならばよほど「は」と表記すべきかと思いますが、如何でしょうか。
歴史を顧みれば、慣用的な表現であればなおさら、もともとの表記を残すべきではないでしょうか。
現代では、「こんにちは」が正しいとされておりますが、
私が所持している広辞苑第ニ版では、「こんにちわ(は)」
となっております。
「わ」のほうが、一般的だった時期もあったようです。
こんにちわ~
より
こんにちは~
の方が私は好き
どうしてかしら??
なじむの
おまけに
今は聞くことがめずらしいほど少なくなった「鼻濁音」
凝れもすき
特に歌声のなかにそれをみると
気持ちがスーッと穏やかになります
こんにちわ~
より
こんにちは~
が すきです
どうしてかしら??
私に なじむの
おまけ
ちかごろ聞くことのほとんど無くなった「鼻濁音」
歌声のなかに其れを聴くことが出来たときほーっとするのはわたしだけ?
日本語の美しさの大切なひとつと思っています