- 投稿 更新
- 日本語 - 間違えやすい日本語
日本語には「誤りやすい慣用語句」がたくさんあります。中でも、「雪辱を晴らす」「汚名を晴らす」というふうに「晴らす」と組み合わせて使う慣用句を間違って使ってしまうことが多いのです。
■雪辱を晴らす
「雪辱を晴らす」は間違いで、正しくは「雪辱を果たす」というべきです。
「晴らす」を使う場合には「屈辱を晴らす」が正しい。ちょっと、ややこしいですね。
「雪辱」を大辞林は以下のように説明しています。
せつ じょく【雪辱】
( 名 ) スル
恥をそそぐこと。特に,勝負などに負けて受けた恥を、次に勝つことによってそそぐこと。 「 -戦」 「 -を果たす」 「次の試合で-を期す」
「雪辱」の「雪」は「そそぐ・すすぐ」とも読み、「洗い落とす・清める」という意味があります。
そのため「雪辱を晴らす」と使うと、「雪」と「晴」が似た意味を持つので、重複表現になってしまうので、日本語として正しくないのです。
「晴らす」を使った正しい日本語には「屈辱を晴らす」「恨みを晴らす」「ぬれぎぬ(疑い)を晴らす」などがあります。
■汚名を晴らす
「汚名を晴らす」は間違いで「汚名をそそぐ(すすぐ)」と使うのが正しいのです。
「汚名挽回」「汚名回復」は間違いで「汚名返上」と使うのが正解。
「名誉挽回」と混同して「汚名挽回」と言ってしまうことがありますので、注意しましょう。
最近では「汚名挽回」も誤用ではないとの説も出てきました。
「挽回する」には「元の良い状態に戻す」という意味があるとして「汚名を負った状態を良い状態に戻す」という意味で「汚名を挽回する」という言い方を載せる辞書も登場しました。
私としては、余計にややこしくなるので、「汚名挽回」は間違いで「汚名返上」が正しいとした方がスッキリする気がしています。
汚名返上名誉挽回も厳密には間違ってると聞きました。
汚名は雪ぐものだし、名誉は回復するもの。
汚名といえど名前は名前。
返上してしまえば名無しのゴンベさんになるだけ。
新天地に行って過去の汚名を返上して頑張る、みたいな使い方ではいいのかもしれませんが
名誉挽回も、名誉はコップに入った水のようなもの。
ひっくり返ったコップを挽回した所で中の水が戻るわけではない。
元の状態に復するまで名誉を注がなければもとには戻らないわけで。
今は 敢えて汚名を着ても挽回する様と載りましたからね。
汚名は雪ぐ(すすぐ)ですね。
注ぐだと液体になるし
濯ぐだと洗濯になっちゃいますね。
言葉は変化するものとドヤ顔で言う人いるけど、こういうケースでは無知の間違いが広まって一般化することが殆どだと思う。
外来語が入って来たり、省略や変格活用の時代変化とは違って間違いは間違いって否定してほしいものです。