映画「ジェネラル・ルージュの凱旋」は見て損しない映画です。最後まで、充分に楽しめるエンターテイメント作品。

 

竹内結子と阿部寛のダブル主演ということらしいのですが、竹内結子はほとんど存在感がないし、効いてもいませんでした。

 

その面白さのポイントは、私としては、阿部寛堺雅人、この2人の演技に尽きると感じました。

映画「ジェネラル・ルージュの凱旋」の原作は、海堂尊の長編小説「ジェネラル・ルージュの凱旋」です。

 

海堂尊の経歴が凄いですね。医師で医学博士。外科医、病理医を経て、現在は国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構放射線医学総合研究所・放射線医学総合研究所病院勤務。

 

映画では医学的な解説などはほとんどなく、エンタメとしてのミステリ作品に徹していると感じました。

 

流れがよく、展開がスピーディー。医療現場のことを深く考えさせられるような構成にはなっていません。娯楽に特化した映画です。

 

では、軽くて、中身のない映画かというと、そうではありません。

 

堺雅人のクセのある演技を中心に、謎を提示し、深め、ラストでズドンと解いてくれます。だから、カタルシスもあり、後味も良いのです。

 

そして、もう一人、阿部寛の存在は何と言っても大きい。派手な演技をしなくても、その存在感は充分。

 

阿部寛は、日本を代表する俳優と言えますし、阿部寛をぬきに、現在の邦画界はまわってゆきない気さえしますね。

 

この映画「ジェネラル・ルージュの凱旋」でも、味のある演技を披露してくれています。

 

正直、よほどひどい映画でないかぎり、阿部寛と堺雅人が出ていれば、楽しめるのではないか、と言いたいくらいです。

 

この「ジェネラル・ルージュの凱旋」は、映画としても良質の部類に入るので、まったく見て損しない映画だと言えます。