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テレビドラマ「三谷幸喜『大空港2013』」では生瀬勝久と神野三鈴が際立っていました。

三谷幸喜が脚本・演出を担当した単発テレビドラマ「大空港2013」を3度目で最後まで見ることができました。

これまで2回も途中で挫折したのが嘘のように、役者さんたちの演技ののめり込むことができたのです。

挫折の理由がはっきりしました。最初は竹内結子香川照之を中心に見ようとしていたのですね。それを生瀬勝久神野三鈴を中心に切り替えたら、俄然、面白くなってきました。

生瀬勝久はテレビドラマや映画での露出が多く、なじみのある役者さんでしたが、いまいちピンとなかったのです。しかし、今回見た「大空港2013」で、私の中での評価が跳ね上がりました。

笑えます。この生瀬勝久の演技は捧腹絶倒できます。舞台の経験も豊富なので、この爆発的なパワーとセルフコントール能力があるのでしょうね。

舞台ということでは、ほとんど主役と言っていい神野三鈴は、舞台役者です。そのため、私はほとんど知りませんでしたが、時に気持ち悪いくらいに濃い演技をしてくれます(苦笑)。

このテレビドラマ「大空港2013」の特徴は、カット割りがないこと。これを「ワンシーン・ワンカットドラマ」と呼びます。要するに、カメラを回したら止めずに、ずっと回しつづけ、止めたところでドラマが終わるので、その結果、ワンカットだけのドラマとなるわけですね。

撮影は9日間。最初の3日間はリハーサル。残りの6日間は毎日撮影。最終的にもっともできのよかったものを放送したそうです。

松本空港の開業時間前の2時間を使って撮影は行われました。

こののような特殊な制作方法により、どんな影響を作品に与え、どんなテレビドラマができかがったのでしょうか。

松本空港という舞台によって繰り広げられた演劇ふうドラマとなりました。

臨場感が濃く、役者とドラマを見ている自分との距離が通常のドラマよりも近いと感じました。

一度、三谷幸喜ワールドにハマってしまうと、後は、ギャクの砲火を浴び続けていればいいだけなので、アッという間にラストまで時間が過ぎました。

全体として、非常にレベルの高い作品です。

脚本の面白さ。笑える人物配置。意外な展開と意外な結末。奇抜な制作手法。役者たちの個性のぶつかり合いによる心地よい交響効果などなど……。

このテレビドラマを見て、優れた喜劇というものは、見る側も作る側もかなり頭を使う、極めて知的共同作業であること。また、作るには旺盛な生命エネルギーを必要とし、それを楽しむにも膨大なエネルギーを消費するするものだと感じました。

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