映画「心の月日」を初めて鑑賞。
「月日」は「じつげつ」と読む。
1954年の映画だから、古臭いのは仕方がないけれど、それにしても、すさまじく演出が古い。
擦れ違いの連続で、90分間もやきもきさせられた。
しかし、結局は最後まで観てしまったのだから、映画としての魅力はあるのである。
主演は若尾文子。相手役は菅原謙治。
しかし、ラストシーンは良かった。船越英二が、信じがたい、奇跡的なはからいをする。
現実にはありえないが、そこが映画である。
昭和20年代だから、こうした小さな灯のようなロマンが似合うのだろう。
それにしても、若尾文子のオーラは半端ない。


