以前、「さ入れ表現」と「二重敬語」に注意という記事を書いたことがありました。間違いやすい日本語の中には、その他には「ら抜き」言葉(表現)があります。
それと、「れ入れ」言葉(表現)も、あまり話題にはなりませんが、間違えて使っている人が意外と多いのです。
簡単に、「ら抜き」言葉と「さ入れ」言葉について復習してみましょう。
「ら抜き」言葉。可能の意味の「~られる」の「ら」が抜け落ちた間違い。
×食べれないものはありますか。
○食べられないものはありますか。
「さ入れ」言葉。使役の意味の「~せていただく」に、不要な「さ」が入る間違い。
×土曜日は、休まさせていただきます。
○土曜日は、休ませていただきます。
では次に、「さ入れ」言葉(表現)について、ご説明します。
「れ入れ」言葉。「行ける」「書ける」などの可能の動詞に、不要な「れ」が入る間違いです。
×小学生でも、書けれますよ。
○小学生でも、書けますよ。
いかがでしょうか。ドキッとした人も、いらっしゃるのでは?
別のコメントでも書きましたが、「ら抜き」問題は、西高東低(北低?)の政治の力関係からくるものだと考えます。標準語を制定するときできるだけ東北方言的要素を排除しようとしたことの踏襲からくるもので、第一例の上の文が誤りだとされることは容認できません。我々の方言では正しいことばです。むしろ問題なのは、「1万円からお預かりします」という日本語の論理を破壊する言い方ではないでしょうか。これ(仮に『「から」問題』とします。)を問題視する中央の人は少ないので、一度風花さんの見解を伺いたい。