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映画「イエロー・ハンカチーフ」は「幸せの黄色いハンカチ」とどのように比較すべき?

山田洋次監督の名作映画「幸福の黄色いハンカチ」のリメイク版である、アメリカ映画の「イエロー・ハンカチーフ」を見ました。

アマゾンのレビューを読みますと、日本版の「幸せの黄色いハンカチ」と比較しても意味がないというふうな感想がありましたが、それは土台無理な話。高倉健が主演した原版を見ている人は、どうしたって比較してしまいます。

「幸せの黄色いハンカチ」は、1977年(昭和52年)10月1日に公開された日本映画です。

一方「イエロー・ハンカチーフ」は、2008年に製作されたアメリカ映画。日本版の約30年後に作られたということは注目して良いと思います。

結論から言いますと、イエロー・ハンカチーフ」は見る価値のある映画です。

ストイックに作られていて、その静けさに好感を持ちました。

物語の展開はあらかじめ知っているわけですが、知っていても問題なく楽しめるし、知っていたら台無しになる作品でもなく、知っているからこそ、味わえる細部があるのですね。

主演のウィリアム・ハートの演技は特筆に価します。繊細で抑制の効いた表情の作り方は、性格俳優という言葉がふさわしいと感じました。心のひだ、心理の微妙なニュアンスを、ここまででデリケートに表現できる役者はなかなかいませんね。

高倉健主演の「幸せの黄色いハンカチ」とは別物の映画として鑑賞すべきだという意見には賛成です。

ただ、一つだけ言えるのは、「イエロー・ハンカチーフ」は、今後見返すことは後1回くらいだろうけれども、「幸せの黄色いハンカチ」は死ぬまでに、最低でもあと3回くらいは見るだろうということです。

以下、以前書いた「幸せの黄色いハンカチ」の感想を転載しておきます。

(以下、転載記事)

今回取り上げるのは、日本映画の不朽の名作。

山田洋次監督の「幸せの黄色いハンカチ」。

何年ぶりかで見た。今までに10回くらいは見ているはずだ。

こういう映画が一般的に自然に享受できた時代が、かつてあったのだ。PCとかITとかいう言葉を知らない時代。

この作品は山田洋次監督の最高の映画かもしれない。山田節がいたるところに息づいており、山田監督が、素直に自分らしさを思う存分出しているのが心地よい。

今はこういう時代だから、こういう描き方をしないと、一般に受け入れられない…だから、自分の美意識や信念を曲げて、いわゆる今風のテイストに仕上げようとしている、というような作品が多すぎる。

この映画はそういう意味では、実に伸び伸びしていていい。

このロードムービーは、映画館で見ると素晴らしい。というのは、山田監督は、つねにその土地の自然の中で生きる人間像を描いているからだ。

だから、いつも広がりのある映像を求めている。

大自然に抱かれた人間、それが本来の人間の姿だと、昔の山田監督はずっと伝えてくれていた気がする。

余りにも有名な黄色いハンカチが風にはためくシーン。鮮やかな黄色も印象的だが、その風の勢い、力が我々の胸を撃つ。

この映画は、死ぬまでに、また何度か見ることになるだろう。そのことを確信させてくれる名作である。

(転載記事は、ここまで)

日本映画をハリウッドがリメイクすることはよくありますよね。「ハチ公物語」と「HACHI 約束の犬」は、両方とも感動できました。

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