「言響(こだま)プロジェクト」の「言響letter」でお送りした「文章の基本ルール」について、このカテゴリでは解説しています。
今回のテーマは、「さ入れ表現」と「二重敬語」です。
文章作法で難しいのが、敬語です。中でも、「文章の書き方」を学んだことがない人が陥りやすいのが、「さ入れ表現」と「二重敬語」。
以下、「さ入れ表現」と、修正後の例をあげてみます。
「行かさせていただく」→「行かせていただく」
「歌わさせていただく」→「歌わせていただく」
「送らさせていたたく」→「送らせていただく」
また、以下では「二重敬語」と、修正後の例をあげてみましょう。
「ご覧になられました」→「ご覧になりました」
「お見えになられました」→「お見えになりました」
「おっしゃられました」→「おっしゃいました」
いかがでしょうか。丁寧に語ろうとして、二重敬語になってしまうと、「馬鹿丁寧」というか、「慇懃無礼」な感じになって、逆に失礼となりますので、ご注意ください。