今日のテーマは、良い発想の条件です。
文章のテクニックは学べば身につきます。自分の意志では何ともならないのが、アイデア、即ち、発想です。
良いアイデアが生まれる場所は、なぜか決まっているから不思議。
古い言葉に「三上」があります。
三上
1)鞍上(馬の上、現代ならば車中)
2)厠(し)上(トイレの中)
3)枕上(ベッドの中)
まあ、上のほかにも、散歩している時とか、ジムでストレッチしている時とかに、ふと、グッドアイデアが浮かんだりしますよね。
どうやら、良いアイデアが浮かぶ条件としては、以下の二つが大事みたいです。
●孤独であること。
●一定のゆるやかな運動のリズムが身体に伝わっていること。
つまり、発想を生み出すのは、かなり肉体的な要素が強いわけですね。
具体的なエピソードをご紹介しましょう。
ノーベル物理学賞を受賞された湯川秀樹博士の中間子の理論は、室戸台風の朝、ベッドの中で生まれたという話は有名です。
また、松本清張の初期の名作の多くは、自宅から朝日新聞に通勤する、ラッシュの電車の中で構想されたとのこと。
いかがでしょうか。偉大なる発想も、以外と平凡な環境から生まれていますよね。
文章が書けないと悩む人の話を聞いてみますと、文章力に問題があるのではなくて、発想力が弱い、というか、発想することに慣れていないためである場合が多いのです。
良いアイデアが浮かびやすい環境をつくることも、大切にしてみてください。