「取り付く暇もない」は間違いで「取り付く島もない」が正しい?

取り付く暇もないとりつくひまもない)」と、私は20代のある時期まで、完全に間違えて普通に使っていました(汗)。正しくは「取り付く島もないとりつくしまもない)」。

 

「実用日本語表現辞典」は「取り付く島もない」を、以下のように説明しています。

 

 

取り付く島もない

 

読み方:とりつくしまもない

別表記:とりつく島もない、取り付くしまもない、取りつく島もない

 

全く相手にせず、話を取り合おうとしないさま。「けんもほろろ」なども似た様子を表す言い回し。「取り付く島がない」とも言う。

 

 

会社の上司が忙し過ぎて、声をかける余裕もないことを「取り付く暇もない」と言っていた記憶があります。たいへん恥ずかしい日本語誤用です。

 

しかし、冷静に考えますと、相手が忙し過ぎて声もかけられない状況では「取り付く島もない」という表現も正しくありませんよね。

 

相手がつっけんどんで話をするきっかけが見つからない時に「取り付く島もない」というのであって、忙しくて取りあってもらえない状況では使えないわけです。

 

では、忙し過ぎて、相手にもしてもらえない状態を表現したい時には、何と言ったら良いのでしょうか?

 

「その時、上司は声をかけようにもかけられないほど忙しそうだった」とか「その時の上司は、てんやわんやで、とても声がかけられる状態ではなかった」ぐらいになるでしょうか。

 

そういう状況の時に、間違っても「取り付く暇もない」と言ってはいけないと、今ではわかっているのですが、20代のある時期まで、意識することもなく、普通に使っていました。あの時が、何だか懐かしく感じられるから不思議です。

ヤングなでしこ田中陽子は宮間あやの後継者になる?

ヤングなでしこ」こと、サッカーU-20日本女子代表の人気が日ごとに高まっているようです。その人気の理由は、「なでしこジャパン」がロンドン五輪で銀メダルを獲得し、女子サッカーが注目されているから、それだけではありません。

「ヤングなでしこ」の人気の凄さは、タレントの抱負さにあります。これまで当ブログでは、猶本光仲田歩夢の2人を取り上げましたが、このほかにも、才能あふれる選手がたくさんいるのです。

今回、ご紹介する、田中陽子は、もっとも将来を嘱望される選手の1人。なでしこジャパンのキャプテンである、宮間あや後継者という声も浮上しているくらいです。

田中陽子プロフィール

田中 陽子(たなか ようこ、1993年7月30日 - )は、山口県山口市出身の女子サッカー選手。INAC神戸レオネッサ所属。ポジションはミッドフィールダー。

日本サッカー協会が全国から能力の高い選手を選抜して、中高と恵まれた環境で育てる、エリート教育機関JFAアカデミー福島の1期生。2008年のU-17女子W杯には、岩渕真奈らと共に飛び級となる15歳で選出された。2010年にも同大会に選出され、全試合にスタメン出場。ボランチながら、ミドルシュートで6試合4ゴールを挙げる活躍を見せ、日本の準優勝に貢献した。

2012年、アカデミー卒業後、INAC神戸レオネッサに入団した。3月15日、日韓女子リーグチャンピオンシップの高陽大教ヌンノピ戦でINAC公式戦初出場を果たし、6月23日、なでしこリーグカップの福岡J・アンクラス戦で公式戦初ゴールを挙げた。(引用元:ウィキペディア)

今回の U―20女子W杯では、田中陽子はトップ下に入ることが多いようです。同じく注目度の高い猶本光と比較しますと、得点能力が高い、ドリブルで仕掛けられるなど、攻撃力は猶本光も上。さらには、左右のどちらの足でも正確なフリーキックが蹴られるので「ヤングなでしこ」の攻撃のかなめであることは間違いありません。

人気も、猶本光、仲田歩夢に負けず劣らず、ベスト3に入っているようです。

メキシコ戦、ニュージーランド戦を見るかぎり、田中陽子の魅力は、その勝気さにあると感じました。

周囲に敵選手が何人いても、ひるまないし、必ずといっていいほど、ドラブルで突破を狙う、アクティブさは、買えますね。

これから、試合を重なるうちに、周りの選手とのコンビネーションもよくなってくるでしょうから、ワンツーパスで抜け出るようなプレーも見てみたい気がします。

田中陽子本人は全試合で得点を目指しているらしいですが、それがかなえば「ヤングなでしこ」の優勝が見えてくるかもしれませんね。

仲田歩夢が涙の途中交代。「ヤングなでしこ」試練のドロー。

試合終了後、カメラに映し出された仲田歩夢なかだあゆ)の悔しそうな表情が、あまりにも印象的でした。

U-20女子W杯。「ヤングなでしこ」こと、U-20女子サッカー日本代表は、今日22日にニュージーランドと対戦。前半に2点を先制され、猛反撃したもののドローに持ち込むのが精一杯でした。

初戦の大勝があっただけに、日本の小気味いい勝利を期待していましたが、終わってみれば、消耗戦の末に2対2の引き分け。試合終了後は、重い疲労感が残りました。

先制点を奪われただけでなく、2点目を追加され、日本のゲームプランは、完全に崩壊。多くの選手にチャンスを与えるという吉田監督の方針は、この試合に限っては裏目に出てしまいました。

今回先発した横山久美が不発。初戦、大活躍した田中美南の投入が遅すぎるなど、采配がチグハグに。

中でも、前半、クリアミスがオウンゴールになってしまった、仲田歩夢なかだあゆ)の前半29分の交代は気の毒でした。動きも良く、活躍していたので、せめて前半45分だけでも、プレーさせてほしかったですね。交代後、涙を流してながら試合を見つめる仲田の姿に同情した人も多いのでは。

次のスイス戦で、もしも、仲田歩夢を起用しなかったら、仲田ファンから、ブーイングが起きそうです。

仲田歩夢プロフィール

仲田歩夢(なかだ・あゆ)1993年(平5)8月15日、山梨市生まれ。6歳からサッカーを始め、山梨南中時代にU-15日本代表に選出。常盤木学園高に進み、U-17女子W杯で準優勝。今季INAC神戸に入団。161センチ、55キロ。血液型A(引用元:nikkansports.com)。

先制されて追いかける展開になると、若い世代だけに、焦りが出たりして、苦しい戦いになることがわかりました。仲田歩夢にはのキラリと光る才能があることは誰もが認めるところ。酷かもしれませんが、今回の苦い経験を糧として、さらに大きく育ってほしいですね。

ニュージーランド戦での辛い経験は、神様が与えてくれた試練。もっともっと苦しんで、成長してください。

個人的には、次のスイス戦で、吉田監督が仲田歩夢を45分以上使ったら、それはそれで、凄いことだと思うのです。同じピッチで、田中陽子、猶本光、仲田歩夢の3人が躍動する姿は、華があるし、見る者を引きつけるプラスαの魅力を感じます。次もまた、3人が活躍する姿を少しでも長い時間、見てみたいものです。