今日の風花未来は「私の中の少年へ」。

 

私の中の少年へ

 

かなり前のことだけれども

私が敬愛する写真作家と小説家が

「最近の若者は自分の愛し方が下手だ」と

同じことを主張していてた

なぜか今朝

その言葉が想いうかんだ

 

私も「愛が満ちみちて円く和む」という

「まどか愛」をとなえ

自分自身も他者も

ともに光のただなかで

健やかに息づくことを願ってきた

 

しかし、私はとんでもない

過ちを犯してきたことに

気づけなかった

 

私の最大の過失は

私の中の少年を

愛しきれていなかったこと

愛で守りきれなくて

結果

少年をぼろぼろに傷つけてしまっていた

 

私自身が病に倒れ

余命3ヶ月の宣告を受けて初めて

私以上に

私の中の少年のほうが

傷が深く

瀕死の状態であると

ようやく気づいた

 

私こそが

愛が足りなかった

あるいは

愛し方を間違ってきた

私自身の少年を

まさに「まどか愛」で

守ってこれなかった

 

数々の問題を自分の中に抱えこみ

その苦悩の渦に

最も打たれ弱い

私の中に少年を

容赦なく巻き込んできていた

 

でも まだ時間はある

少年はまだ息絶えてはいない

 

私が私自身の愛し方を学ぶ時間は

少しだけだが

残されている

 

私の中の少年が死ぬとは

私自身が完全に死に絶えてしまうこと

その気づきからはじめてみよう

 

ようやく

この時になって

私の中の少年

その瞳の色と光が

見えてきた

 

私はそっと

私の中の少年に声をかけた

 

ごめんよ

これからだからね