「スタンド・バイ・ミー」の鮮明なイメージと独自の語り口

言葉の力の凄さを感じる、そういう小説に出逢うことは稀です。外国の作品を翻訳で読む場合には、奇跡に近い体験だと言っていいでしょう。

しかし、読むたびに、物語る力に引き込まれ、激しいうねりに巻き込めまれてしまう海外小説はあるのです。

それが「スタンド・バイー・ミー」。

作者は、スティーヴン・キング山田順子という人の翻訳も良いのです。

映画も有名で、名作の部類に入るでしょうね。でも、小説の方が、体ごと連れ去られるような力が感じられます。

小説「スタンド・バイ・ミー」の魅力は、「鮮明なイメージ」と「語り口の凄さ」があげられます。

鮮明な原風景の描出が読む者の心を、いっしゅんのうちに浄化してしまう。

「スタンド・バイ・ミー」が映画に向いているのは、長く記憶に残る鮮烈な映像世界が描き出されているからです。中年の作家が少年時代を回想するという設定の小説ですが、心の原風景とでも呼ぶべき映像の美しさは、読みながら心の中にイメージする読者を、いっしゅんのうちに幼年期に戻してしまう摩訶不思議な力を持っています。

そう、瞬間的に少年に帰ってしまう、その嬉しいような切ないような感覚を、ステーヴィン・キングは、この小説で、何度も味あわせてくれます。

渦を巻きながら進む語り口には、誘拐されるような暴力的なまでの強さがある。

ちょっと日本人にはマネできないと思われる、エネルギーの横溢、粘りづよいストーリー・テリングが、キングの魅力です。「スタンド・バイー・ミー」は、ホラー小説ではないのですが、恐怖がなくても、語りの渦に人を巻き込んでしまう語り術を、キングは持っていることを確認できます。

ただの波ではなく、うねり、渦を巻いてくるような語り口、それを味わうだけでも、素晴らしい読書体験だと思うのです。

幼少時代の感覚を取り戻したい人、鮮やかな映像美に酔いたい人は、ぜひ、この小説をお読みください⇒スタンド・バイ・ミー改版 [ スティーヴン・キング ]

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「リンゴ・ニンジン・ジュース」を飲むと老化防止に効く理由は、 β―カロチンとペクチン。

ジューサーにかけたフレッシュジュースが体に良いと思っていても、面倒なので、市販の野菜・果実ジュースで間に合わせているという人が多いのではないでしょうか。

 

ジュースは生野菜を切って、ジューサーで作らないとほとんど効果はないというのが、私の実感です。それも、野菜や果物の種類が多ければ良いというのは勘違いでしかなく、実は、リンゴとニンジンだけで充分であると言ったら、あなたは信じますか? この記事の続きを読む

「文字数カウンター」で原稿の文字数を簡単に計測できる。

ブログの記事はスマホで読む人が増えているために、少な目に書くべきだという意見があります。

それは間違いではありません。しかし、多くの人にシェアされ、ソーシャルメディアボタンの数字が千を超えるような記事は、長い傾向があります。なぜかというと、読者の疑問や悩みを、1記事だけで解決しているからです。

したがって、スマホ時代の今でも、ブログ記事は短く書けば良いというものではないことは確かだと言えます。

長い間ブログを書いてきて、時代の変化も体で感じてきた私ですが、最近では、ブログの記事は改行や行空けスペースを除いた場合、3000字以内で収まっていれば良いと感じています。

人気記事は長い傾向があり、ブログ記事はできるかぎり短く書きましょう、とは言えないわけです。当ブログで最高のアクセス数を記録した記事も、かなり長いです。こちらを、お読みください⇒「させていただく」症候群と誤用の理由

ただ、一般的には、スペースを除いて、1500字ぐらいの記事を読むと、読者は満足してくれる傾向が強いとは言えるでしょう。

先ほど申し上げた「スマホの時代」を考慮するなら、1000字前後を目安にブログ記事を書けば、大きな失敗はないと思われます。

そこで、原稿の文字数を簡単に計測できるツールがありますので、ご紹介します。

これがその文字数カウンター ←リンク切れを修正しました。

慣れないうちは、このツールで、文字数を測ると良いでしょう。3000字を超えるとか、500字に満たない記事は読者に喜ばれにくいので、気を付けてください。