「恋」と「忍」、二字の漢字から感じること

」という漢字の成り立ちについて調べていたら、「恋」はもともとは「戀」だったらしい。

 

「戀」は「糸・言・糸」を「心」の上に乗せた構成になっています。

 

正式な漢字学に詳しいわけではないので、正確にはわかりませんが、人を激しく慕うがゆえに、言葉が糸にからまって、うまく話せないという状態、あるいは、心が糸にからまり、容易にはあきらめきれない狂おしさを表しているとも取れますね。

 

それが簡略化されて「恋」という字になったのですが、「亦」は、人が両脇に物を抱えている姿を表しているとか。これですと、意味が判然としません。

 

「恋する」という心理状態を表すには、私としては「」という漢字が近いと思っています。

 

「心」の上に「刃」を乗せている。これは極めて危険な状態だとも感じるのですが、人を強く慕うがゆえに、心が張りつめ、自分の命に刃物をつきつけるような極限状態にまで達する、そうした激しい心情を表すには「忍」がふさわしいと感じるのです。

 

もっと穏やかで、心が休まる「恋」をしてみたいとも思うのですが、胸の奥深くでは「忍」の字に似た、切羽詰まった恋をしてみたいと願っているのでしょうか。

「間髪を容れず」の読み方は?

間髪を容れず」の読み方を間違えている人が多いのではないでしょうか。

 

以下、どちからが正しいと思いますか?

 

 

1)かんぱつをいれず

2)かん、はつをいれず

 

 

「間髪を容れず」の意味は、ご存じのとおり、「間をおかずに、すぐに」。

 

間に髪の毛一本入る隙間もない、ということから生まれた慣用句です。ところが、多くの人は「間髪」を一つの熟語だと思っているため「かんぱつ」と読んでしまいます。

 

正解は、「間」と「髪」は別々の独立語でありまして、発音する時も、「かん、はつをいれず」と少し間を開けて読むのが正しいのです。

 

困ったことに、パソコンで「間髪を容れず」と入力する時には「かんぱつをいれず」と入れないとうまく変換できません。

 

goo辞書には、以下のような記述があります。

 

 

間(かん)髪(はつ)を容(い)れず

 

《「説苑(ぜいえん)」正諫から。あいだに髪の毛1本も入れる余地がない意》少しの時間も置かないさま。「質問に―答えた」
[補説]「間、髪を容れず」と区切る。「かんぱつを、いれず」「かんぱつ、いれず」は誤り。

 

 

「間髪を容れず」は、間違って読んでいる、間違って使っている人が極めて多い日本語の一つでしょうね。

カーリング女子日本代表がソチ五輪の出場を決めた。

ドイツ・フュッセンで行われていた、カーリング:ソチ五輪出場決定戦。ついに、カーリング女子日本代表が五輪出場の正式切符を獲得しました。

 

歓びの輪の中心にいたのは、マリリンこと本橋 麻里でもなく、美しすぎるカー娘こと市川 美余でもなく、カーママの小笠原歩でした。

 

小笠原の旧姓は小野寺。2006年の冬季五輪でチーム青森のスキップとして出場。大活躍し、カーリングブームの立役者となりました。

 

その後、結婚、出産のため一線を退き、2010年に復帰。子育てしながらカーリングに打ち込む選手という意味から「カーママ」として注目されてきました。

 

しかし、まさか、市川美余、本橋麻里というスポットライトが似合うスター選手を押しのけ、カーママの小笠原がヒロインなるとは。この筋書を、一年前に予想した人はほぼいないのではないでしょうか。

 

国内の決定戦出場権利を市川のいる中部電力から奪った北海道銀行が、ものの見事に、ソチ五輪への出場切符を手に入れてくれました。

 

これで、静かに継続してきたカーリング人気も、首の皮一枚でつながった感じですね。本大会で活躍し、第二期のカーリングブームを起こしてほしいものです。