■Web文章は英語のように書くべき?

日本語も英語のようになりつつある、という話をどこかで読んで記憶があります。

これは時代や社会情勢の変化によるもので、ある意味、当然だというべきでしょうか。

日本語は最後まで読まない(聞かない)と、何を言いたいのかわからないと言われてきました。

でも、Web文章の書き方のツボを心得ている人の文章は、記事を最後まで読まなくても、記事の核心はつかめるのです。

つまり、筆者の言いたいことが、すぐにわかるのが「良いWeb文章」だと言えます。

■最初に結論を書く。

最初に結論なんか書いたら、話が面白くなるのでは?

そう心配している人がいるとしたら、この記事「Web文章は英語です?」は有益です。

最初に何を言いたいかを明示するから話が面白くなるのが、ブログなどのWeb文章だということを、この機会に覚えてください。

シナリオや小説などのストーリーテリングは、ブログには使えません。

メディアの性質が全く違うので、構成法や文体も変えなければならないのです。

■伝わりやすい文章構成法

読者に伝わりやすい、ブログ記事の最もオーソドックスな構成は、以下のとおりです。

【2部構成の場合】結論+理由の説明

【3部構成の場合】結論+理由+具体的(詳細)な説明

上の構成を見ますと、英語の構造に似ていませんか?

I love you.

主語→動詞→目的語

これだけで、何を言いたいのか、理解できてしまいます。詳しい説明とかは、関係代名詞などでつないでゆく……。

頭の方で最重要事項を理解させ、次第に詳しい情報を提供してゆくの英語です。

こういう構造が、Web文章にも求められています。

短刀直入に「愛している」と言いにくかったのが、これまでの日本語文でしたが、これからは、いきなり「愛している」で良いのです。時代が変わったのだから、仕方がありません。

■時代の要請に応える構成と文体を

時代はスピード感を求めています。

かなり前ですと、広告代理店での打ち合わせなど、最初の5~10分くらいは仕事とは関係のない話をするのが、スマートだとされていました。

今は、すぐに要件から入ることが多いのではないでしょうか。

短い時間で、お互いの主張の要点を確認し合うことが、お互いのプラスになることを知っているからです。

ブログなどのWeb文章も、英語化?を進めるべきです。

表現を変えますと、まどろっこしい言い回しは避け、最初に結論を述べること。

結論を受けた理由説明でも、ポイントを箇条書きするなど、わかりやすさに配慮する

文体も、ムードや余韻を重視するのではなく、言いたいことの要点が明らかな、ぜい肉のないシンプルなスタイルに、
仕上げるべきです。

音楽で言いますと、イントロダクションが要らないのが、Web文章なのです。

今回は問題をわかりやすくするために、極端な書き方をいたしました。

しばらくは、極端なほど「わかりやすい英語的文章」を書いてみてはいかがでしょうか。

「いえ、私はあえて日本語らしい日本語を書きたい」とおっしゃるのならば、英語的文章を書いてみてからにしてください。

極端なことをしてみないと、なかなか、変われないものですから。