人生は短いので、少しでも自分らしく、豊かに生きたいもの。
しかし、この「自分らしく」ということが、実に難しいのです。
日本に生まれ育った私自身の「心のふるさと」が、長い間、はっきりとは見えませんでした。
今は、自分なりに精進努力したために、「心のふるさと」に触れることができていますが、本当に長いこと、苦しみ続けたのです。
「ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム」によって、どれほど日本人が偏った考え方を植え付けられたか……
西尾幹二は極めて優れた文学者です。そのため、イデオロギー的な語りではなく、深く静かに「日本人の心」を語ってくださいます。
GHQは言論統制のために、検閲だけでなく、焚書も行ったのです。
焚書とは「学問・思想を権力によって弾圧するための手段として、書物を焼き捨てること」。
GHQは日本の国体を弱体化するために、日本人の精神を洗脳し、物の見事に成功してしまったのです。
専門家の中には、アメリカ人はこれほどまでに自分たちの洗脳が成功し、70年以上の効力を発揮し続けるとは予想していなかったという人もいます。
日本人の心は、完全に根絶やしにされたわけではない。
日本人の心のふるさとが非常に見えにくくなっている原因が、GHQの洗脳工作にあったと気づいてから、明らかに私の歴史観は大きく変わりました。
と同時に、世界観、自分の人生観も、音を立てて再構築されてゆくのを感じたのです。
絶望してはいけません。希望はあります。
幸運なことに、「ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム」は完全には成功したとは言えないから。
今現在、日本人の一部には、激烈な洗脳の毒性を浴びた上で、自らその洗脳を解き、日本人の心の源流を見出し、未来につなげようという動きが強まりつつあります。
少なくとも、私はそう感じており、その動きに加わり、力強く歩みだしたいのです、希望あふれる未来に向かって。
つまり、GHQは「根っ子から引き抜く」つもりだったけれども、根の一部は残っていたということ。
日本人の心の根っ子は、決して根絶やしにされてはいません。
ですから私は、日本人の「心の根っ子」をていねいに確認し、一本の樹木のようにストーリーを完結したい(自分らしく生き切りたい)のです。
そのためには、歴史はもちろん、政治・経済・文化などを学びなおさなければいけないので、これから、このブログでいろいろと書いてゆきたいと思います。
そうすれば、自分自身は「どこから来て、どこへ行くのか」が見えてくる気がしているのです。