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マイケル・J・ロオジェ「引き寄せの法則」とヒックス夫妻「エイブラハムとの対話」の読み方

「引き寄せの法則」に関連する本(引き寄せ本)を、あなたは何冊読んだことがあるでしょうか。

 

まだ「引き寄せの法則」の本を一冊も読んだことがなく、どれから読もうかと悩んでいる人にアドバイスしたいので、今回の記事を書くことにしました。

 

私は引き寄せの法則の専門家ではありませんが、心理学・哲学・文学を自分なりに探求してきた者として、直感的に「引き寄せ本は、読む順番、読み方を間違えると、呆気なく挫折してしまう危険がある」と思ったので、このテーマで書こうと決めました。

 

結論から申しますと、最初に「引き寄せの法則 ムエイブラハムとの対話エスター・ヒックスジェリー・ヒックス)」を読み、次に「引き寄せの法則マイケル・J・ロオジェ)」を読んだ方が良いと思います。

 

その理由を以下で、ご説明しましょう。

 

ヒックス夫妻の「エイブラハムとの対話」は少し難しいかもしれません。スピリチュアルな視点から書かれているからです。

 

わからないところは飛ばしながらでも良いですから、最後まで読んでください。万が一、途中で挫折しても諦めないで、次にマイケル・J・ロオジェの「引き寄せの法則」を読んでください。こちらは実践の手引きとなっていますので、わかりやすいでしょう。

 

マイケルの本も、ヒックス夫妻の本を読んでいるからこそ理解できるので、この2冊を交互に、また同時進行で繰り返し読むと、無理なく理解を深めてゆけます。

 

ヒックス夫妻はスピリチュアルな視点から本格的に引き寄せの法則を語り、マイケル・J・ロオジェは、NLPの公認プラクティショナーらしく実践的な解説をしてくれているのに加え、石田裕之が監修しているので、さらにわかりやすくなっているのです。

 

なぜ、この2冊をオススメするかと申しますと、この2冊には矛盾が少ないので、頭の中が混乱しないからです。

 

実際に、マイケル・J・ロオジェは、エスター・ヒックスとジェリー・ヒックスを尊敬し、夫妻の著作から大きな影響を受けています。

 

中には、この2冊は翻訳本なので、日本人が書いた、マンガ版を含めた、さらにわかりやすい入門書が欲しいとおっしゃる方もおられるでしょう。

 

しかし、それはオススメしません。まずは、上記の2冊を交互に読んで「引き寄せの法則」の基礎を学んでいただきたいと切に願います。

 

その理由は、それでは出版社の「思う壺」でからです。

 

そもそも「引き寄せの法則」を活用する方法は、簡単ではありません。法則は単純ですが、それを有効的に働かせるためには、それこそ知恵や精進や学習や体験などを合わせた「トータルパワー(総合力)」が求められます。

 

難しいことを無理やりわかりやすくしようとして、あたかも簡単であるかのようにアピールして、本をたくさん売ろうと、出版社はやっきになっているのです。その戦略に載せられてはいけません(苦笑)。

 

読書は本来「難しい、わからない」と悪戦苦闘することに醍醐味があります。そうすることで「自分で考える習慣」が養われるのです。

 

この「自分で考える習慣」こそが、人生の宝物だということを忘れてほしくありません。

アファメーション入門。矢尾こと葉「心を浄化することだまの力」がオススメです。

引き寄せの法則を良い方向に働かせて幸運を引き寄せるためには、マイナス(ネガティブ)をプラス(ポジティブ)に変換しなければなりません。

 

そこでポジティブな言葉を繰り返し口に出すことで、プラスの波動を常に自分から出せるようにする行動が求められます。

 

実は、それが「アファメーション」なのです。

 

「アファメーション」という言葉をご存じでしょうか。英語のaffirmationが、カタカナ語になったものです。

 

研究社の新英和中辞典での「affirmation」の意味は、以下のとおり。

 

affirmation

 

1 断言,確言.

2【論理学】 肯定 (⇔negation).

3【法律, 法学】 (宣誓に代わる)確約.

 

自己啓発、成功哲学、引き寄せの法則などのジャンルでしばしば登場する言葉なのですが、一口に説明するのがけっこう難しい。

 

以下の本では、アファメーションのことを「肯定宣言」と呼んでいました。

 

心を浄化することだまの力 [ 矢尾こと葉 ]

 

心を浄化することだまの力―美しく元気の出る言葉で人生を輝かせる方法

 

 

ズバリ一言で表現していて、わかりやすいと思います。

 

この矢尾こと葉心を浄化することだまの力」を、アファメーションの入門書としてオススメしたいのです。

 

引き寄せの法則を良い方向に働かせて幸運を引き寄せるためには、マイナス(ネガティブ)をプラス(ポジティブ)に変換しなければなりません。

 

そこでポジティブな言葉を繰り返し口に出すことで、プラスの波動を常に出せるようにする行動である、アファメーションが求められるわけです。

 

アファメーションの効果を、私なりにまとめると以下のようになります。

 

アファメーションの効果

 

1)自分の願望をハッキリさせ、願望に注意を向けられる。

 

2)願いをかなえるためにはマイナスの波動を出す「疑い」を消す必要があるのだが、アファメーションには「疑い」、即ちマイナスの波動を消す力がある。

 

3)自分をポジティブに変換することでプラスの波動を出せるようになる。

 

「心を浄化することだまの力 [ 矢尾こと葉 ]」の最大の魅力は、アファメーションのサンプル(例文)がたくさん紹介されていることです。

 

オリジナルのアファメーション(宣言文)を作ることが 理想ですが、なかなか最初からはできません。

 

そこで、豊富なアファメーションが載っている「心を浄化することだまの力」が、たいへん役立ちます。

 

巻末には「アファメーションリスト」が載っているので、非常に便利です。

増村保造監督の「刺青」は谷崎文学を映画化した作品の最高峰?

今回ご紹介するのは、増村保造監督の映画刺青(いれずみ)」。

 

文豪・谷崎潤一郎の傑作短編を映画化した作品である。

 

「刺青」を、谷崎潤一郎の小説は「しせい」と読むが、増村保造の映画は「いれずみ」と読む。

 

この映画を見て、増村監督の力量に感服した。

 

映画「刺青」はこちらで視聴可能です

 

セリフ、構成、映像美、オリジナリティーなど、総合的に評価すると、それぞれレベルが高く、極めて高い点数をつけざるをえない。

 

あまり有名でもなく、語られることも少ない映画だが、これは紛れもない傑作だ。

 

映画「刺青」

 

1966年作。谷崎潤一郎の同名の原作を、「悪党」の新藤兼人が脚色、「清作の妻」の増村保造が監督した文芸もの。撮影は「悪名無敵」の宮川一夫。

 

増村保造監督のベスト5を挙げてみよう。

増村保造監督の映画ベスト5

 

「赤い天使」

「妻は告白する」

「刺青」

「黒の試走車」

「清作の妻」

 

いずれも類い稀な才能が感じられる。

 

他にも、「痴人の愛」・「音楽」・「盲獣」などには大胆な試みが見られ、思わず溜め息が出るほどだ。

 

しかしながら、僕は彼の作品はほぼ全作見ているが、思えば大傑作というものはない。

 

彼の置かれた環境が、いわゆる小津・黒澤・溝口といった巨匠たちとまるで違っていたからだろう。

 

芸術作品としての映画を追求する立場には増村保造監督はなく、商業映画を速いペースで作り出さねばならなかったのだ。

 

話を戻そう。「刺青」は紛れもない傑作だ。「もし、彼に黒澤明なみ予算と時間を存分に与えたとしたら」、と考えざるを得ない。

 

とんでもない、大傑作になっていからもしれない。それとも……。

 

だがしかし、哀しいかな、増村の映画づくりの手法には、低予算で、工期を短くして売りに出すという感覚が、癖のように沁み込んでいる。

 

嘆くのはよそう。それでもなお、彼の映画には、視聴者を感動させる力が満ちている。

 

様々な実験があり、特に、女の描き方には執念させ感じられる。

 

ともあれ、この映画もまた、原作とともに存分に楽しんでもらいたい逸品である。

 

これは大人が楽しむ作品だが、20~30代の人たちに見てもらいたい。郷愁だけで見る、懐かしの邦画といった類いの作品ではない。

 

なぜなら、増村監督の作風の特徴は、常に現代と格闘することにあったのだから。

 

私は映画の話になる度に、増村保造監督の映画について語ってきた。また若い人たちにもっと受けていい魅力があると言い続けてきた。

 

ただ、最近になって痛感するのは、増村保造監督の映画には現代に通じる「新しさ」があるとともに、「ひどく古臭いもの」がある、そのことだ。

 

たぶん、その「古さ」が、若い人たちの感性に合わないのではないだろうか。

 

増村の古さとは、ねちっこさ(執着心)、暗さ(うっくつ)、抑圧された性欲などだ。すべて、今的ではない。しかし、今という時代の閉塞感を破るには、増村保造監督ふうのパワーが必要なのではないだろうか。