映画「泥だらけの純情」の1977年版を観た。
山口百恵と三浦友和の主演コンビの6作目として、東宝から公開された。
監督は富本壮吉。
富本壮吉は、最近、当ブログでレビューした「妻の日の愛のかたみに」の監督でもある。
偶然、富本壮吉監督の映画を2作連続でレビューすることになったのも、ひとつの運命だろうか。
⇒1977年版の映画「泥だらけの純情」はこちらで視聴可能です
もちろん、1963年版の「泥だらけの純情」も鑑賞しているが、吉永小百合と浜田光夫のコンビに負けない魅力が、1977年版にはあった。
ただ、総合的に見て、1963年版の方が優れていはいる。その理由は、二人の心の交流が1963年版の方がきめ細やかに描かれているのと、二人の印象的なシーンがたくさんあったことだ。
山口百恵と三浦友和の演技は及第点があげられるだろう。
ひとつ、付け加えたいのは、脇役である永島暎子だ。「やさぐれ天使」的な女を演じさせたら、ピカイチである。
本来なら、三浦友和と結婚すべきだろうに、山口百恵が現れたたまに運命が狂ってしまった。
永島暎子がいたからこそ、薄っぺらになりがちな映画に厚みが加わったと言えるだろう。