- 投稿 更新
- 日本語 - 間違えやすい日本語
当ブログ「美しい言葉」では、間違えやすい漢字について、何度かお伝えしていますが、慣用句の中にも、読みにくい漢字があります。
今回は「読みにくい慣用句の漢字」を取り上げます。
以下の慣用句を読んでみてください。
徒となる( )首を回らす( )吝かではない( )十重二十重に( )野に下る( )鎬をけずる( )
臍をかむ( )験をかつぐ( )身を粉にする( )音をあげる( )分が悪い( )斜に構える( )
いかがでしょうか? すらすら読めた人の方が少ないかと思います。意味も間違えていないでしょうか。
では、以下、正解をご紹介しますね。
■徒となる【あだとなる】無駄になる、害となること。
■首を回らす【こうべをめぐらす】頭を後ろに向けて、振り返ること。過去を振り返る、思い出すという意味にも使う。
■吝かでない【やぶさかでない】何かをする努力を惜しまない、喜んで、何かをすること。
■十重二十重に【とえはたえに】いくえにも重なるように、取り囲んでいる様子。
■野に下る【やにくだる】公職を退き、民間の生活にはいること。
■鎬をけずる【しのぎをけずる】刀の鎬を削り合うように、互いが激しく切り合うことから、激しく争う様をいう。
■臍をかむ【ほぞをかむ】及ばないことを悔やむこと。
■験をかつぐ【げんをかつぐ】良い前兆や縁起を気にすること。
■身を粉にする【みをこにする】辛いことをいとわず、努力すること。
■音をあげる【ねをあげる】弱音を吐くこと。
■分が悪い【ぶがわるい】形成が不利なこと。
■斜に構える【しゃにかまえる】まともに向き合わず、皮肉な態度で接すること。