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美しい言葉

「まるみ」という言葉を大切にして、不安と焦りのない暮らしを。

刹那主義という言葉を最近は聞かなくなりました。以前は非常によく使われた言葉です。

刹那主義とは、人生の目的、信念、哲学などいうことは考えずに、一瞬いっしゅん、快楽を追求して生きる姿勢のこと。

刹那主義を、点に生きる姿勢、とも言えるでしょう。

もちろん、多くの人は、刹那主義では不安なので、人生において目標を定め、自分が進む方向を決めようとします。

単なる快楽ではなく、生きる意味を見出そうとして、ある方向に進んでゆくことを、線に生きる姿勢、と呼ぶことにしましょう。

で実は、3つ目の生き方を、私は信奉したいのです。

それが、円に生きる姿勢。

直線的に生きることは、それはそれで意味があります。しかし、真っ直ぐに進む、その先には「死」しかないのです。

自身がかかげた目標を達成してゆく生き方は、充実感があるとともに、虚無感、即ち「空しさ」がともないます。

この空しさから逃れるには、人生の中心に「まるみ(丸み、円み)」というキーワードをすえる必要がある、と私は最近になって信じるようになりました。

「輪廻転生(りんねてんせい)」という言葉があります。

要するに、人生には始まりと終わりがあるのではなく、巡り巡って、繰り返すという考え方です。

矢が一直線に飛んでいるのではなく、輪がゆっくりと回っている映像を想いうかべてみればわかりやすいでしょう。

また、水の循環も参考になります。

海の水は蒸発して雲となり、雲は雨を降らせ、雨は森に蓄えられ、やがて小さな流れをつくり川となり、海に注いでゆき、海の水はまた蒸発して雲とんり、雲はまた……。

このように、同じことを、円を描くかのように繰り返してゆく、生命エネルギーの流れのことを、私は「円環の法則」と呼んでいます。

私はこの「円環の法則」をイメージすることで、死が怖くなくなり、日常の不安が薄らぎました。

巡り巡って、回り回って、円を描きつつ、命をまるくつないでゆく……それが、人生であり、歴史であると考えると、気持ちが楽になるのではないでしょうか。

「わ」は「輪」とも「環」とも書きます。さらには「和」とも書きます。

ですから、「まるくあること」即ち「まるみ」を大切にすれば、「やわらぎ」のある安らかな暮らしが送れるということ。

とにかく、人生、まぁ~るく、行きたい。

人間関係も、心も、角が立たない、決して尖らない、丸みのある生活がしたい、と切に願う今日のこの頃であります。

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