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美しい言葉アンケート結果報告、その3回目です。
HKさんから、いただきました、推薦の言葉を、ご紹介。
一人の憂いを去り得なば
一人の悩みを癒し得なば
弱りし鳥の一羽をも助けてその巣にかえし得ば
わが生涯は無駄ならじ
一つの言葉ではないかもしれません。
でも、まとまっている言葉の全体に表れる「束」がとても清潔に感じるのです。
そして、自分の人生に重ねてみたいと、いつも思う好きな言葉の「束」です。
これはエミリー・ディキンソンという詩人の言葉だとか。
エミリー・ディキンソンは1830年の12月11日に、アメリカのマサチューセッツ州に生れ、1886年に生涯を終えた女流詩人。生前は無名であったが、1700篇以上残した作品は世界中で高い評価を受け、19世紀世界文学史上の天才詩人との声も。
正確には、最初に以下の一行が入るみたいです。
若し我れ心痛みたる一人だに救い得ば 我が生活は無駄ならじ
まあ、この一行がなくても、というか、ないほうがシンプルで良いかもしれません。
それはともかく、強い言葉ですね。人の役に立ちたい、奉仕したいという気持ちは誰もが持っているけれども、それを人生の軸として生きられる人は、極めて少ないのではないでしょう。
忘れてしまわないために、壁に貼っておきたくなるような「名言」ですね。
HKさん、貴重な言葉を教えていただきまして、誠にありがとうございます。
詩人の坂村真民は、エミリ・ディキンスンのこの詩を、枕元に貼り付け、毎日眺めていたというエピソードも。
では最後に、エミリ・ディキンスンのこの詩の全文を引用しておきます。
若し我れ心痛みたる一人だに救い得ば
我が生活は無駄ならず
一人の憂慮(うれ)いを去り得なば
一人の苦痛(なや)みを医し得なば
弱りし鳥の一羽をば
助けて其の巣に帰し得ば
我が生活は無駄ならず