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市川昆監督の映画「黒い十人の女」を見た感想

モノクロの映像が何ともいえない味を出していて、美しい。

 

今日取り上げる邦画は、市川崑監督の「黒い十人の女」です。

 

「黒い十人の女」1961年・大映。監督:市川昆。出演:岸恵子山本富士子船越英二ほか。

 

制作された時代を考えると、そのモダンなテイストに驚かされる。

 

モダンと感じられる要素として最も強烈に感じられるのは、作者の突き放した視線である。

 

鮮やかで冷めた映像感覚。乾いていてヒネリの効いた演出は、日本の監督としては稀有なものではないだろうか。

 

男と女を、時代や社会というものを、なかなかここまで距離をおいて見られるものではない。

 

この映画の撮影方法、光と影の使い方は、誰の影響なのかも私は知らない。詳しい方なら、〇〇という監督の、〇〇という手法のパクリだよと教えてくれるかもしれない。

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「お求めやすい価格」は誤りで「お求めになりやすい価格」が正しい敬語表現です。

例えば家電の量販店のチラシに「最新のテレビがさらにお求めやすい価格になりました」と書かれていたら、それは日本語の使い方として間違っているのです。

 

お求めやすい価格」という表現を、意味をかえずに、正しく書き直すと以下のようになります。

 

「さらにお求めになりやすい価格になりました」

 

「さらにお買い得になりました」

 

「お求めになりやすいお値段です」

 

文法的にご説明しましょう。

 

形容詞の「~やすい」は、動詞の連用形について「とかくそうなる傾向がある、そうなりがちだ、…するのが容易だ、…するのが簡単だ、などの意味を表します。

 

「風邪をひきやすい」「間違いやすい」「歩きやすい」「見やすい」「話しやすい」「読みやすい」などなど……。

しかし、この「~やすい」は名詞には接続しないのです。「求め」は「求める」の動詞連用形で、名詞となります(名詞化します)。

 

ですから、名詞にはつかない「~やすい」を名詞である「求め」につけ、その頭に「お」をつけても正しい敬語にはなりません。

 

ところが「お求めやすい」という表現はしばしば使われるために、大きな違和感は覚えないという人も多いでしょう。

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「笑顔がこぼれる」は誤用で「笑みがこぼれる」が正しい表現です。

人の笑顔に関する表現はいろいろありますよね。

 

その中で思わず言ってしまいがちなのが「笑顔がこぼれる」という表現。

 

「笑顔がこぼれる」は誤用です。正しくは「笑みがこぼれる」と言います。

 

しかし、冷静に「笑顔がこぼれる」という表現を分析すれば、それが間違いであることは明白です。

 

「笑顔がこぼれる」と言われても、その状況は伝わるでしょう。「満面の笑み」と同じような表情を言い表したいのだと思います。

 

でも、「顔」はそもそも「こぼれる」ものではありません。「笑顔がこぼれる」と言ってしまうと、本来は「こぼれる」はずもない笑顔そのものが「こぼれる」ことになります。

 

「こぼれる」のは「笑顔」ではなく、あくまで「笑み」なのです。

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