「新規巻き直し」と「新規蒔き直し」はどちらが正しい?

間違えやすい日本語シリーズをお届けします。

 

今回の問題は、以下のとおり。

 

 

「新規巻き直し」と「新規蒔き直し」はどちらが正しい?

 

 

「大辞林」では「しんきまきなおし」のことを以下のように解説しています。

 

 

しんきまきなおし【新規蒔き直し】

 

はじめに戻ってもう一度新たにやり直すこと。 「 -を図る」

 

 

では、「実用日本語表現辞典」を見てみましょう。

 

 

新規まき直し

読み方:しんきまきなおし
別表記:新規蒔き直し

物事を最初からやり直すこと、改めて一から出発し直すことを意味する表現。単に「蒔き直し」ともいう。

 

 

この2つの辞書を読んでわかるのは、明らかに「新規巻き直し」は間違いであること。

 

そして「しんきまきなおし」の一般的な表記は「新規まき直し」であり、「新規蒔き直し」の「蒔」は表外字。表外字(ひょうがいじ)とは、常用漢字表にない文字のことで、表外漢字とも呼びます。

 

したがって、「新規巻き直し」と「新規蒔き直し」はどちららも正解ではなく、正解は「新規まき直し」なのです。

 

しかし、文英堂「21世紀日本語表記辞典」によれば、「新規巻き直し」が正しいとされているそうです。参考→新規蒔き直し、新規巻き直し、新規まき直し

 

ただ、辞書それぞれの見解はおくとして、日本語の感覚としては「新規巻き直し」という表記も、自然な感じはしますね。時計やオルゴールのネジを巻き直す。

 

あるいは、独楽(こま)に使うヒモを巻き直すということは「新たに物事をやり直す」というイメージを浮かべやすいことも確かですね。

傷だらけの天使たちへ

現在、ブログのノウハウを伝授する「風花塾」を開講中です。そこで「風花一路(かざはないちろ)」という新ノウハウを公開しました。

今、その続編を書き始めています。

サブタイトルは「傷ついた翼を持った天使たちへ」となっているのですね。

非常にベタなタイトルになってしまったのですが、素直な今の気持ちが出ているので、これで良いと自分では思っています。

「風花塾」では、ブログという自分メディアを作成し、表現力を磨きつつ、何らかの成果に結び付けてゆくことを学んでいただいているのです。

頑張った人は、それなりの成果が得られる、確かなプログラムになっている自信はあります。

しかし、頑張れない人もいるのですね。

頑張らないんだから、それは自分のせいだから仕方がない、とも言えますが、私としては「頑張れない人の頑張れない理由」にも関心があります。

学習能力が極端に劣っている人とかは、ほとんどおられません。

生来の怠け者だとか、極度の飽き性だとか、そういう人もいません。

むしろ、几帳面で、真面目な性格の人が多い。

それなのに、頑張れないということは、どういうことが起きているのでしょうか?

テキストの難易度が高いというわけではありません。

問題は「心」にあると思っています。

頑張れない人は「傷んだ翼を持った天使」である場合が多い。心の翼が傷ついているので、翼を大きく広げて風をつかむことができないだけです。

心の傷が、気持ちを硬直(屈曲)させ、外部からの良い波動さえも受け入れられないようにしている。そのため、ポジティブなエネルギーを発電できないのです。

心の状態を、改善してゆけば(翼を修復すれば)、目標に向かって進むパワーは格段に違ってくる、そのことに気づいていただきたい。

以上のようなことを「風花一路」の続編で、詳細に書いてみたいと思っています。このテキストは「風花塾」の塾生さんのみに公開予定です。

カウンセラー、ヒーラー、コーチ、コンサルタント……あなたは誰に相談したい?

先日、友人と晩ご飯を食べながら、いろいろ話しました。その時に、私は私の塾(ブログ塾)で何の役割を求められているのかということを考えたのです。

カウンセリング、ヒーリング、コーチング、コンサルティングなど、いろんな役割が自分には求められていることがわかってきました。

上の4つのうち、どれか一つを選べと言われたら、コンサルティングが私の仕事だと答えるべきでしょうね。

でも、現実は、コンサルティングだけをやっていては、人を育成することなどできないのです。

技術だけを教える「テクニカルコーチ」であるならば、マインドは必要ありません。しかし、ブログというメディアを活用して、自己表現をしようとする人たちに、技術だけを伝授すれば良いと割り切ることは不可能なのです。

どうしても、マインドセットをしっかりやらないと、自分を伸びやかに表現することは難しい。

では、わずか3ヶ月間でできるマインドセットとは、いかなるものか?

マインドセットが必要なく、すらすらと成果を伸ばしてゆける人もいます。そういう人は、心の中にあるネガティブな要素に引っ張られることなく、前向きにどんどんと進んでゆけるわけです。

逆に、トラウマがあったり、極端な屈曲を持っていたり、メンタルブロックがある人は、ポジティブにいきなり頑張れと言ってもできません。

まずは、あるがままの自分を受け入れ、まるごと愛せるようにならないと、一つの方向性を選んで前進するという積極的な行為には移れないのです。

ですから、カウンセラーはクライアント(相談者)の話をとことん聞く役割を担当します。ヒーラーは、クライアントのこわばり、屈折した心を、解きほぐしてゆくのです。

人が前向きで頑張れるのは、自分の本音をまるごと受け止めてもらい、肯定してもらい、氷が解けるように心のこだわりが消えてからだということを、テクニカルコーチやコンサルタントも、忘れてはならないでしょう。

私が運営する風花塾の期間は、わずか3ヶ月間です。その短い期間で、ヒアリングを繰りかえしている余裕はありません。

心にこわばりがある人も、ない人も、前に進みながら、マインド面をより良い状態に持ってゆく必要があるのです。成果を出してもらうことを私が焦れば、塾生さんの中には心にわだかまりを持ったまま走らなければならない人が出てきます。

私にはそうした人の荒い息づかいが聞こえているのです。しかし、短期間で、じっくりと呼吸を整えてもらう、ゆとりを持てないでいて、私も心乱れる時があります。

カウンセリングやヒーリングは、私の専門外ですが、私に求められる要素として、マインド面が大きいことは間違いありません。

カウンセラー、ヒーラー、コーチ、コンサルタントの4役をこなすなど私にできるはずもないのですが、この4つの要素は、どれか一つでも欠けたら、本当の意味での人材育成は無理であるとも直感しているのです。

昔から「心技体」と言われ、マインドとテクニックとフィジカルは切り離せないのですが、それを分けてきたことが、真のクラフトマン(表現者)を育ちにくくしてきたのではないでしょうか。

これからの「風花塾」では、真剣に「心技体」について、見直してゆくべきだと自分に言い聞かせているところです。